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短期留学制度

大阪芸術大学は、海外の数多くの大学と姉妹校提携、並びに大学間交流協定を結び、幅広い活動をしているが、特に、米国各地の造形美術大学で構成されている「アメリカ美術大学協会」(Associate of Independent Colleges of Art and Design 略称A.I.C.A.D.)に加盟し、造形美術教育の国際化に大きく寄与してきました。この交流の一環として、米国の姉妹校及び「アメリカ美術大学協会加盟校」との間に短期留学制度を設けています。よって留学する学生は、主として、スタジオ実習科目を中心に履修し、単位互換制度により、留学期間中履修した授業科目の単位の認定を受けることができます。

これに加えて、「アメリカ美術大学協会加盟校」に属していないサンディエゴ州立大学やウィーン音楽・表現芸術大学とも短期留学制度を設けています。

この短期留学制度による留学は、外国人留学生の為に作られたプログラムに参加するのではなく、各国大学で、一般の学生と一緒に正規の授業を受けるので、留学を希望する者は、あらかじめ、各自の留学の動機、目的等を事前に熟考し、1 年次、又は2年次の段階から、特に留学先の言語及びそれぞれの専門学習の勉学に励み、十分に準備をすすめることが望まれます。

留学計画と成功のカギ

留学を検討する際に、長い人生の具体的な青写真を描くことは未だ不可能としても、留学後の学習の方針、展望等なり、又生き方なりをはっきりさせながら計画を練ることが大切です。計画を立てる前に次の諸点に留意して計画を立てることをお勧めします。


A) 留学の動機と目的は何か?
B) 選択しようとしている大学についてどの程度、知識をもっているか?
C) 外国語能力はどの程度の水準に達しているか?
D) 帰国後、留学の経験をどのように生かすか?

留学先大学

アメリカ

  • カリフォルニア美術大学
  • クリーブランド美術大学
  • カンザス・シティ美術大学
  • メリーランド美術大学
  • メンフィス美術大学
  • サンフランシスコ美術大学
  • ミネアポリスデザイン美術大学
  • サンディエゴ州立大学


派遣人数教育言語留学開始(予定)出願資格
各2名英語7月~8月TOEFL80点以上
(550点)

オーストリア

  • ウィーン音楽・表現芸術大学


派遣人数教育言語留学開始(予定)出願資格
各2名ドイツ語10月-

教学上の措置

1. 単位認定

留学先大学で取得した単位は、60単位を超えない範囲で、教授会の議を経て本学において修得した単位として認定することができます。(学則第34条、及び第23条)

2. 修業年限への算入

留学期間の1年間は、本学の在学年数に算入されます。(学則第34条)ただし、4年次生で留学する場合は、留学先大学との学年暦の違いにより、卒業時期が遅れます。

3. 履修上の留学の条件

前述のとおり、留学先で取得した単位は、本学において修得した単位として認定されますが、帰国後、この認定作業によって順調に卒業に向けての単位取得が見込まれることを確認したうえで、留学に望んでください。

4. 履修の流れ

留学前には、教務課で必ず、本学における当年度の履修科目と留学後認定が可能な単位、留学先での履修単位について、確認作業を行ってください。

留学中は留学先の大学で、履修しようとする科目とその単位数、時間数について本学に報告してください。不足する場合は、追加履修の指示をします。

留学期間終了後は、帰国後速やかに留学先大学の発行する成績証明書を本学に提出してください。認定科目が決定された後、卒業に必要な科目を履修登録してください。

※各人のケース等詳細は、教務課に確認して下さい。

出願資格

次の条件を満たしていなければなりません。

1. 留学する時点で本学3回生以上であること。留学期間中に在学していることが条件。つまり、留学期間中は休学することができません。

2. A.I.C.A.D.加盟校への留学を希望する学生は、本学の美術、デザイン、工芸、写真、建築、環境デザイン、映像、芸術計画、キャラクター造形及び大学院に在籍しており、各受入大学が設定する語学能力を有すること。

3. サンディエゴ州立大学への留学を希望する学生は、本学全学科の3・4回生でかつTOEFL550点(PBT)、79点(IBT)以上、又はIELTS (International English Language Testing System) 6.5以上を有すること。

4. ウィーン音楽・表現芸術大学への留学を希望する学生は、本学の音楽・演奏及び大学院に在籍しており、基本的な独語能力(レッスンを受講できるレベル)を持っていること。

インターネット版TOEFL(C)テスト(TOEFL(C)-iBT)について

Reading、Listening、Speaking、Writingの4技能が総合的に測定されます。スコアは0~120(各セクション0~30)となります。受験料はUS170ドルです。申し込みはオンライン(ETSウェブサイト)、電話、郵送ですることができます。

出願手続

次の書類を出願期間内に国際部に提出して下さい。全ての書類を揃えていない場合は受け付けません。

1. 短期留学申請書(所定の用紙)※国際部にて配布

2. 和文で書かれた留学の動機及び目的(A4用紙1枚、タイプ(フォントサイズ11))で作成すること。なお、1枚目の最上段には、学生番号、氏名、タイトルを記し、複数枚の場合はページを付すこと。

3. 留学希望先の言語で書かれた留学の動機及び目的(A4用紙1枚、タイプ(フォントサイズ11))で作成すること。なお、1枚目の最上段には、学生番号、氏名、タイトルを記し、複数枚の場合はページを付すこと。

4. 留学希望先の言語で書かれた教員推薦書(A4用紙1枚、タイプ(フォントサイズ11))

5. TOEFLまたはIELTSのスコア票(コピー可)※TOEFLのスコア票について、原則としてスコア票を提出しなければなりませんが、やむを得ない事情により出願期間に間に合わない場合のみ、オンラインにより各自でスコアを確認のうえ、そのコピーを提出することを認めます。提出できない場合は、出願は取り消しとなります。

6. ポートフォリオ

募集及び試験日程

出願期限毎年1月の後期授業再開日より1月の末日まで
学内試験2月
結果発表(推薦候補者)3月中旬頃

決定までのスケジュール

国際部からの報告に基づき、教授会または大学院研究科委員会の審査を経て推薦候補者に内定となります。内定時期は3月中旬頃です。推薦候補者は、留学を希望する協定・姉妹大学に推薦され、その受入許可があったとき派遣短期留学生として決定します(派遣開始約2カ月前)。

選考方法

学内試験を実施し、選考のうえ、教授会の議を経て留学推薦候補者に内定となります。

学内試験:書類審査、日本語または受験語種による面接

経費

留学先大学における授業料は、本学に納入した学費をもって充当します。(つまり、留学期間中も在学時同様、本学の学費のみを納入して下さい。)

渡航費及び生活費は本人負担とします。また、留学先大学により、各登録手数料、各施設使用料、保険料、教科書代等の諸費が必要となる場合があります。

留学先大学での住居費、教科書・教材費等のおよその必要経費は下表を参照して下さい。これらの費用を負担できる経済力の証明がないと、留学先大学は最終的な入学許可書を発行しません。したがって、目的地までの往復旅費はもちろん、これらの費用をどうするか具体的に検討し、しっかり見通しを立てることが必要です。学生ビザで米国に入国した場合、特別な場合を除いてアルバイトは許可されないので、アルバイト収入を得ようという安易な考えをもつことは危険です。


項目金額
Tuition (授業料)$ 0
Fees (その他)$ 290
Housing/Room (居住費)$ 6,600
Food (食費)$ 3,600
Personal/Miscellaneous (雑費)$ 2,600
Transportation (交通費)$ 1,600
Books & Supplies (教科書&備品)$ 1,600
Estimated Cost of Attendance (見積もり合計額)$ 16,290

例:カリフォルニア美術大学(1年間)

4年次に留学を希望する場合、卒業は半年遅れの9月または、1年遅れの3月になります。この時の学費については、通常通り、半期分または通年分の納入が必要です。(学則第46条第2項)

留学準備スケジュール

学内行事
11月 - 12月
短期留学制度説明会
1月
学内試験申込受付(1/31締切)
2月
学内試験・判定
3月
留学先大学へ願書発送
4月 - 5月
入学許可書受理 ※備考
6月

7月
渡米
8月
↓アメリカ大学秋学期授業開始
9月
↓オーストリア大学秋学期授業開始
10月
↓↓
11月
↓↓
12月
↓↓
1月
↓↓
2月
↓↓
3月
↓↓
4月
↓↓
5月
↓↓アメリカ9月留学生帰国
6月
↓オーストリア大学10月留学生帰国
7月

8月

9月
4年次留学生卒業

※備考

  • パスポート・ビザ申請(個人)
  • 寮・下宿等の手続き(個人)

留学体験記一覧

クリーブランド美術大学 派遣 藤井裕史 君

留学体験記 — クリーブランド美術大学へ留学して

  • クリーブランド美術大学
  • 寮(Tapin House)の部屋。留学生の仲間たちと。
  • 寮(Tapin House)の外観
  • オハイオ州クリーブランドの都市部の町並み

大阪芸術大学に入学した時から漠然と在学中に海外へ留学してみたいと考えていたところ、大阪芸術大学に短期留学制度があることを知り、3回生の夏から4回生の春にかけて約1年間アメリカのクリーブランド美術大学で留学生活を送りました。

 留学生活は、英語はもちろん、挨拶等のコミュニケーションの違いなど、毎日戸惑う事がたくさんありました。しかし、それ以上に刺激的で楽しく充実した1年間で、あっという間の留学生活だったように思います。

 アメリカへ出発してまず、ミネソタ州ミネアポリスに行き、1ヶ月間英語の勉強をしました。初めて本格的に話すアメリカ人、食の違い、挨拶の仕方、買い物の仕方。学校が始まる前に、アメリカでの生活がどういうものなのかを、少しでも肌で感じられたことは、とても大事でした。

 ミネアポリスでの生活を終えて、オハイオ州クリーブランドへ飛行機で移動しました。クリーブランドは1年のうち半年の間は雪が降るとても寒いところです。しかし、クリーブランドへ着いたのは8月末で、暖かく、きれいな場所だというのが第一印象でした。無事に空港に到着し、クリーブランド美術大学職員のToddさんと合流し、車で大学まで移動しました。車のなかでは、クリーブランドはどういう町なのか、大学はどのような感じか、近くのスーパーやカフェがどこにあるかなどを話し、これから始まる生活に不安と好奇心でそわそわしていました。

 大学周辺に着くと、Toddさんに寮に連れて行かれました。私の住む場所は、「Taplin House」という新入生専用の大学の寮でした。男女共同の寮で、五階建てで、各階に10畳くらいの部屋が15部屋ほどあり、それぞれ二人でルームシェアをして住むというシステムで、大学から歩いて10分足らずの場所にありました。また、クリーブランド美術大学は大学都市の中の1つの美術大学で、周りに音楽大学や、法律大学など様々な大学があったので、私の住む地域にはたくさんの大学寮が隣接していました。なので、とても住みやすい場所でした。寮では、私を含め、留学生は5人いました。日本人の私、フランス人が2人、ドイツ人が2人です。周りは新入生で、ほとんどがアメリカ人なので、私たち5人は年齢が近いこともあり、すぐに仲良くなりました。一緒にニューヨークへ旅行したり、今でも連絡を取っています。

 ルームメイトはアメリカ人でJessieという男の子でした。机が二つ、ベッドが2つ並んで、狭い部屋なので、嫌でも話さずにはいられませんでした。そういう環境は、英語を覚えるためには良いことでした。Jessieとも気が合ったのでルームメイトには恵まれていました。食生活は、新入生だと寮の近くの大きなレストランを1週間に14回無料で使えるというシステムがありました。そのレストランは様々な食べ物が置いてあり、セルフサービスで食べ放題でした。なので、食に関して不都合を感じることはほとんど無かったです。また、学生カードを持っていると、公共の交通機関は、市の中の移動に限っては無料でした。さらに学生カードに、半年間で200ドル分のクレジットが入りました。その200ドルは、大学周辺のカフェで使う事が出来ました。このようなシステムは日本と異なる点で非常に驚きました。

 クリーブランド到着後1週間ほどたって、大学が始まりました。授業は、講義はついていけないのが解っていたので、実習だけを週に4回取りました。実習は毎朝9時半から始まり、12時から14時まで2時間の昼休みがあり、14時から16時半までの実習でした。講義の授業は、夕方から始まりました。最初は、昼休みが何時から何時までなのか、宿題が出されているのかさえ解らずにいました。そして、授業が終わってから先生に質問したり、昼休みの間に午後の授業の集合場所がどこなのかを友達に電話したりしました。それぐらい授業についていくのに必死でした。他の学生の学業に取り組む姿勢は真剣でした。夜の2時まで学校が開いていたので、課題で忙しい時等は、一度家に帰り夕飯を済ませ、21時頃から深夜まで作業をしていました。土・日は学校が休みなので、金曜の夜から週末にかけては、誰かの家に集まってホームパーティをして、遊んでいました。切り替えが上手く、勉強する時は勉強し、遊ぶときは遊ぶという印象を持ちました。

 そのような生活はあっという間に過ぎていきました。3ヶ月くらいたつと、ようやく授業の仕組みも解り始め、慣れてきました。しかし、本を読む宿題等も多く、美術用語も難しいので、何をするにしても誰よりも時間がかかったように思います。そのようなことで苦に感じる事はたくさんありましたが、それ以上に充実した時間を過ごしているという気持ちがあったので、頑張れたと思います。

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