オペラ公演「魔笛」

プロジェクションマッピングによる
挑戦的なオペラ公演を実現

大阪芸術大学のオペラ公演は今年で第39回。例年は大学内にある芸術劇場で上演されてきましたが、今回はおよそ1400席ものキャパシティを備えたNHK大阪ホールでの初公演ということで、学生たちの意気込みも十分。演奏学科、舞台芸術学科、アートサイエンス学科とのコラボレーションで、これまでにない新たな表現に挑みました。

「魔笛」は、モーツァルトが自由にイマジネーションを膨らませた作品です。今回の舞台ではそのオリジナルを尊重して、歌詞はすべてドイツ語で上演されました。ソプラノの技巧が冴え渡る「夜の女王のアリア」や、「パ、パ、パ…」という掛け合いが楽しいパパゲーノとパパゲーナの二重唱など、有名な曲の数々を見事に歌いこなす演奏学科声楽コースの学生たち。特別ゲストとして、大阪芸大の卒業生で、現在、俳優として活躍する木下ほうかさんも出演して、オペラの中にもなごやかな笑いのスパイスを加えました。
舞台の前に特別に設けられたオーケストラピットには大阪芸術大学管弦楽団。タクトを振る牧村邦彦先生、舞台上で熱演するキャストたちとの息もぴったりと合っていました。

今回、新たな試みとなったのは、プロジェクションマッピングを駆使した舞台美術です。映像演出は、アートサイエンス学科教員川坂翔先生(クリエイティブカンパニー・NAKED Inc.)による日本でトップレベルのクオリティです。王子タミーノやパパゲーノ、夜の女王、ザラストロといった登場人物たちが歌いだすと、マッピング技術の力によって舞台上の景色が大胆に変化します。あるときは大蛇の襲いくる荒野に、あるときは小鳥が飛びかう明るい野原に、またあるときは荘厳な神殿に。そのキャンバスとなる舞台装置を制作したのも、舞台芸術学科の卒業生で、現在、舞台美術コース教員の松本紘子先生です。素材には大学内に生えていた竹、ダンボールを利用し、アイデアに満ちた斬新な舞台になりました。
さらに、舞台芸術学科 舞台美術コースの学生たちが制作したユニークな衣裳や数々の小道具、舞踊コースによる華やかなダンスが作品を盛り上げます。

約200年前に作曲されて以来、世界中で数え切れないほど上演されてきたオペラ「魔笛」。学生たちの創造力、現代のテクノロジーのコラボレーションによって、かつてない感性が自由に羽ばたく舞台となりました。

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