「ことばを読む・書く・考える」ことを徹底に鍛え、映画・演劇から新聞・出版に至る「ことば」に関わるあらゆる領域を網羅するカリキュラムによって、創作・批評・出版・講読といった各分野のスペシャリストとして必要な知識と実践力の習得を目標とする。
山縣 煕 学科長
大阪芸術大学の文芸学科は、一般大学の文学部とは異なり、よく知られた文芸作品の歴史的理論的研究を行うだけではなく、文芸作品の創作そのものを行うところでもあります。こうした学科は、国公立大学の文学部にはその例はなく、また全国的にみて、いわゆる芸術系大学でも、あまり例はありません。
言葉は日常的に使われるため、音楽や美術のような特別な訓練・勉強の必要がないように思われがちです。しかし、いい文章、人の心に届く文章を書くには、言葉の基礎的デッサン力が必要です。そしてそのためには、優れた指導、批評しあう仲間が必要です。本学科では、その必要条件を準備し、整備しています。その条件を必要・十分条件にするのは4月にお会いする皆さんの側です。
また言葉の基礎的デッサン力は文芸作品のためだけのものではありません。映画やドラマ、またそしてゲームにも、言葉で書かれたシナリオがあります。造形作家も創作ノートをつくります。イベントにも企画書があります。全ての行為の基盤には言葉があり、全ての人間関係を支えているのは言葉であります。本学科で磨かれた言葉の能力は、文芸作品の創作や研究にはもちろん、さまざまな表現行為、さらにはエンターテインメント産業やアート関連産業など、多様な分野での活動に必須の基礎的能力となります。
表現行為をめぐる理論と実践、研究と創作は車の両輪、双方向的で相互的です。そのとき、教官と学生との関係も車の両輪であり、相互的です。これが本学科の最大の特色です。それというのも言葉を用いた表現行為は多かれ少なかれ常に双方向的で相互的だからです。
文芸学科の特色は、まず、現役で活躍する作家から直接指導を受けられること。創る現場で培われた実践的なノウハウを習得し、確かな創作力を養います。学生のオリジナリティを尊重しながら、実際に文章を創作することを通して、表現したいテーマを見出し、自分の意図や情報をわかりやすく効果的に伝えるテクニックを指導します。
また、文芸学科のフィールドは文学だけではありません。映画・演劇から新聞・出版まで、多彩な分野で活躍する指導陣を揃えるとともに、他学科の教員による科目も開講しています。創作はもちろんのこと、研究・批評などの活動に取り組むなど、学生のさまざまな興味に応える環境を用意。すべての基本となる「モノの見方」を学びながら、各分野のスペシャリストとして活躍できる専門知識と実践力を身に付けていきます。
創作(小説・詩・脚本)
小説や詩などを創作するためには、まず伝えたいことを的確に表現できる文章力が必要。「日本語の文法」などを書くための基礎から、創作に欠かせない文芸作品への理解などを通して、文章で表現するための確かな力を育成します。そして自らのテーマと切り口、キャラクターを想定して実際にストーリーを展開。教員の批評を受けながら、感性を作品に結実させる方法をじっくりと身に付けていきます。
ノンフィクション・文芸批評
独自の視点が求められる分野だけに、さまざまな情報を素早く的確にキャッチするアンテナが必要。このカリキュラムでは、ライティングの技術だけでなく、文芸・演劇の歴史から時事問題に至るまで、多様な分野への理解と関心を深めます。そして変化し続ける時代や文芸作品について、言葉で伝え論じることができる視座と、客観的な思考方法、表現技術を身に付けていきます。
出版・編集
マーケティングから企画立案、構成・編集、印刷システムに至るまで、マスコミ業界の現場で役立つ知識や技術が身につく講義をラインナップ。伝えたいテーマやメッセージを、言葉や写真、デザインといったビジュアルで広く一般にアピールするためのノウハウを身に付けます。また「ブックデザイン」などにより、デザインセンスを磨くこともできます。出版・編集に関する知識やスキルは、企画や広報の世界でも役立ちます。
翻訳・講読
人の心を打つ魅力的な翻訳を行うためには、文芸作品の内容だけでなく、歴史や地域性といった、その作品の背景をも理解することが大切です。この分野では、翻訳のテクニック以外に、歴史や地域性をふまえた、映画や文学に関する幅広い知識を修得することができます。
中学校教諭1種免許状(国語科)
高等学校教諭1種免許状(国語科)
学芸員(受講資格試験を実施し、合格者のみ受講可能)
司書
学校図書館司書教諭
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