金属工芸、陶芸、ガラス工芸、テキスタイル・染織各分野の基本的技法を学び、素材との対話を重ねて専門知識・技術を修得させる。また、工芸の歴史、伝統をふまえるとともに、独創性・創造性に溢れた新しい表現を奨励し、「芸術家」として活躍できる人材の育成を目標とする。
伊藤 隆 学科長
工業化、高度情報化などによる産業文明の進展とともに、私たち人類は、物質的に豊かで便利な社会を実現してきました。しかし一方では、現代社会は無機質で、冷たい社会だといわれています。そうしたなか、多くの人々が精神的な豊かさや安らぎを求めて、自然や手づくりのモノのなかに大きな価値を見出しつつあるのも明らかな事実です。工芸の出発点は素材との出会い、地球上に生きている「人間」と「素材」との自然な関係を創造で新たに発見することです。そこからは確かな生の存在感があるはずです。私たちはもう一度、豊かな風土が育んできた手づくりの文化を見直し、それが私たちの心に与える優しい癒しを考える必要があります。
工芸学科では、日本だけでなく世界のクラフト技法を広く学ぶ一方、「素材との出会い」という工芸の原点を大切にしながら、自分自身が感じていること、主張したいことをいかに表現していくかをテーマに多彩なカリキュラムを設定しています。素材を選び、技法を生かして自身の感性や思考を表現するなか、あなただけの新しい表現世界を生み出し、造り上げる創造の喜びを深く究めていって欲しいと思います。
感動できる素材、自分を表現できる素材を見つけることが、工芸学科の第一歩です。1年次には、4コースの幅広いジャンルで基本的な技法を徹底的に修得。土の匂い・布や金属の手触り・ガラスの透明感などを心の奥深くで感じとり、自身の感性と共鳴する何かを見つけ出していきます。2年次からは各コースに分かれ、自分だけの表現方法を創造していきます。各種工芸の歴史と伝統、背景を学びながら各分野の専門性を高めるとともに、異なる分野間で刺激し合い新しい表現に挑戦できるカリキュラムが用意されています。拡張された金属工芸の工房、全国有数の設備を誇るガラス工芸棟など、最先端の技法を習得するための設備環境は十分。経験豊かな教員による指導を受けながら、一人ひとりが素材と対話し、自由な表現に取り組みます。また、作品の展示方法や視覚的なアピール技術など、実社会で役立つ実践的な能力を育てます。
金属工芸コース
自分のイメージする形を、金属から創り出します
「鋳金」「鍛金」「彫金」の3つの技法を身につけます。「鋳金」は、ブロンズやアルミなどの金属を溶かし、鋳型に入れて成形する技法。「鍛金」は、金属に力を加えて変形させる技法。そして「彫金」は、彫り・象嵌(ぞうがん)・打ち出しなどの手法を用いて加飾を施す技法です。
金属工芸コースでは、この3つの技法の基礎を学び、多様な作品作りを通して能力の幅を広げていきます。また鉄や銅の溶接技術を学んだり、銀地金などを用いてロストワックス技法によるジュエリー作品の制作など、性質の異なる多彩な金属材料の可能性を追究できます。金属が様々な形に変化していく過程を楽しみ、自己の表現を発見してください。
陶芸コース
土・炎・水と対話し、自らの表現を探ります
陶芸の制作で最も大切なのは、素材である粘土の性質を知ることです。そのため陶芸コースでは、「手びねり」「ロクロ挽き」「石膏型」など、成形技法の基本を最初に修得します。まず「手びねり」によって立体造形の成形技法を学び、自由制作や扁壺(へんこ)などを制作。「ロクロ挽き」で大皿やコーヒーセットなどの成形と装飾磁土による制作を行い、次に「石膏型」による鋳込み成形を磁土を使用して修得していきます。また色化粧による装飾や、上絵付、釉(うわぐすり)の研究、窯(かま)による焼成にも取り組みます。
経験豊富な陶芸作家のアドバイスのもと、基本的技法を身につけながら、土・炎・水との対話しながら様々な作品作りに挑戦。自己の表現と創造性を追究していきます。
ガラス工芸コース
自由な発想で、ガラスの可能性を追求します
ガラス工芸は、現代建築やインテリアなどの分野で注目される存在。制作手法は、ガラス成形(ホットワーク)とガラス加工(コールドワーク)に大別されます。この二つの手法には多様な表現技法が含まれており、ガラス工芸はそれらの様々な技法を組み合わせて行われます。
第一ステップは、ガラス工芸の基本である熔解窯での熔解作業。そして吹きガラス技法や各種のガラス成形を体験しながらガラスの性質を理解し、加工の基本を身につけます。第二ステップでは、それぞれの技法に磨きをかけながら、ガラス素材が持つ創作の可能性を追求。自由な創作活動を通じて、多彩な表現方法を修得していきます。ガラス工芸コースは、ガラスの可能性を広げながら、国際的にも活躍できるガラス工芸家を育てることを目標としています。
テキスタイル・染織コース
伝統技法を生かし、今の自分を布に表現します
「テキスタイル」と「染織」という、最先端のデザイン技法と伝統技法が同時に学べます。「テキスタイル」では、1枚の生地がファッションやインテリアという立体になることで、どのように変化するかをデザイン画を制作しながら学びます。またテキスタイルデザイン創作のため、コンピュータによる平面デザインの訓練も行います。
「染織」では、材料・技法・用具・制作プロセスなど伝統的な染織技法を踏まえた上で、独自の制作を目指します。また蝋(ろう)と糊(のり)による防染技法や、手織機を使用した織り技術も修得できます。
「テキスタイル」も「染織」も実習中心のカリキュラムです。芸術性豊かな環境で、時代を意識した自分なりのテーマを探り、独自の表現に挑戦してください。
中学校教諭1種免許状(美術科)
高等学校教諭1種免許状(美術科・工芸科)
学芸員(受講資格試験を実施し、合格者のみ受講可能)
司書
学校図書館司書教諭
- 愛眼(株)
- アスワン(株)
- (株)アートネイチャー
- 宇仁繊維(株)
- (株)エイ・ネット
- (株)エルム・デザイン
- 大阪市立クラフトパーク
- 大阪錫器(株)
- (株)オリゾンティ
- (株)カプコン
- (株)クレヨン
- (株)ケイ・ウノ
- コミー(株)[TBC]
- (株)サンウェル
- (株)サンワ
- (株)シーマ
- ジャヴァ・グループ
- 昭和窯業(株)
- 住江織物(株)
- ダイハツ工業(株)
- (株)タカラトミー
- 瀧定大阪(株)
- 東リ(株)
- (有)中嶋象嵌
- ニシオ(株)
- 西川リビング(株)
- ニチメンファッション(株)
- 日本ビジネスアート
- (株)日本メナード化粧品(株)
- Field土香
- ハマナカ(株)
- (株)卑弥呼
- (株)ブルーグラス
- (株)WHY
- 舞州陶芸館(社)大阪港振興協会
- (株)ミキモト装身具
- (株)ミタテ工房
- (株)ゆう工房
- (株)吉田
- WASHOグループ
※その他、各公・私立の中学・高等学校に教員として就職しています。



























































































