実技演習でテクニックを学び、音楽的な感性や豊かな人間性も磨く。多彩な鍵盤楽器を学び、総合技術の向上もめざす
伴奏に必要なスキルを身につけるため、前期では日本歌曲、後期ではドイツ・イタリア歌曲にチャレンジ。最終的にはピアノを弾きながら歌う「弾き歌い」ができるようになるまで、演奏テクニックをしっかり磨き上げる。
ピアノ・デュオに必要とされる呼吸や聴くことの大切さを学ぶ。「ピアノ・デュオ1」では連弾を、「ピアノ・デュオ2」では2台のピアノによる実習をとおして、アンサンブルならではの表現力を磨く。
「作品研究1」ではバッハを教材に、当時の演奏習慣を考慮しながら、楽曲分析、現代の演奏スタイルについて考える。「作品研究2」ではベートヴェンソナタ全曲分析をとおして、演奏に生かす道を探求する。
年間を通じてひとつのオペラ作品を詳しく研究する授業。すぐれた歌唱・演技とは何かを考え、3月に開催される「オペラ公演」に臨む。劇場に本格的な舞台装置を組み、プロさながらの衣装とメイクで実演する。
今の時代、ピアノを学ぶことイコールピアニストや教師になることとは限りません。ピアノをとおして真の優しさを知ったり、人を勇気づけたり、人生に役立つ多くのエピソードに出会えます。スペイン音楽やラテン音楽のすばらしさも体験してください。
長所と苦手なところを受け止め、音楽的、技術的アプローチをし、表現力に磨きをかけ個性を伸ばす。これがレッスンの大事な方針です。ドイツとアメリカでの経験、コンサートでの実践的な体験をもとに、お一人お一人と向き合います。
15年のドイツ・オーストリアでの経験を土台に、技術的能力を伸ばすだけでなく、個性を最大限に引き出し、表現への自発性に富んだ学生を育てたいと思っています。一度に多彩な表現が可能なピアノで、クラシック音楽の深い魅力をともに追究しませんか。