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学外・学内問わず、さまざまなイベントやプロジェクトに参加。
課題の掘り起こしから結果検証まで、一連の流れを体験することで発想力と実践力を総合的に習得していきます。
芸術計画学科の特徴的な取り組みのひとつに現場演習があります。実際のイベントにスタッフの一員として参加し、イベントを運営するうえで必要とされるノウハウを身につけます。2017年度最初の現場演習となったのは、NYタイムズで「日本に行ったら行くべきイベント」と紹介された「’17食博覧会・大阪」。1年生全員と2・3年有志メンバーが参加し、受付、店舗での簡単な清掃や接客、案内、一般客の誘導、アナウンスなど、さまざまな業務を体験しました。1日平均5万~6万人もの来場者が訪れるため、不測の事態に備え、学生たちは特別研修でAEDの操作方法を受講。現場でお客さんから上がってきた意見やクレームについては、閉館後のミーティングで情報を共有し、予防策を講じました。一般ユーザーから生の声を直接聞けることはとても貴重な経験です。将来、自分たちがイベントを主催する際には、こうした現場演習の経験を活かして、顧客満足度の高いイベントの企画・運営することができるはずです。
音楽と光によって演出された幻想的なアート空間のなかで、踊り、音を奏で、光をつくりながら、そのときにしか生み出せない時間を共有する。それが「ミュージックフェスティバル チームラボジャングル」。この体験型音楽フェスティバルに、芸術計画学科の学生が運営サポートスタッフとして参加しました。ほかにもデザイン学科、初等芸術教育学科、工芸学科、音楽学科、舞台芸術学科の学生たちが、それぞれの専門分野を活かしてスタッフとして参加。各分野のスペシャリストがひとつのプロジェクトをカタチにしていくという、まさにプロデュースの基本を現場で体験できる貴重な機会となり、学科間の交流を深めるきっかけにもなったようです。
学内でも実践力を磨くイベントの機会を設けています。毎年2月には、大阪芸大の全学科が一体となり、4年間の成果を披露する「卒業制作展」が開催されます。その記念すべきオープニングセレモニーを担当するのが芸術計画学科。開式の辞にはじまり、来賓挨拶、テープカット、くす玉割り、ファンファーレ、キャノン砲によるメタリックテープ発射、閉式の辞まで、台本に合わせて分単位で進行していきます。学内のイベントとはいえ、絶対にミスがあってはならない大切な式典。何度も綿密なリハーサルと機材の点検が行われ、拍手喝采のなか、無事にセレモニーはとり行われました。
2016年8月、総合芸術大学ならではのメリットを活かし、他学科の学生やOBの協力を得てつくり上げた「オオカミ女子」は、芸術と恐怖を混同させた新奇なお化け屋敷。学外の「中崎町 astrattoスタジオ」で舞台・映像などの技術を駆使し、新しい恐怖の空間をつくり上げました。企画から広報に至るまで、すべてを学生たちがプロデュース。収穫の多いプロジェクトとなりました。