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オペラ公演 オペラ公演

演奏学科 / その他
2019/03/06

モーツァルト「魔笛」への
野心的な挑戦

演奏学科が開催しているオペラ公演。第38回目を迎える2016年は、モーツァルトが生涯の最後に完成させたオペラ「魔笛」に取り組み、オーディションを勝ち抜いた学生たちが高い歌唱力と演技力を披露しました。

「魔笛」といえばCMなどで聞き覚えのある「夜の女王のアリア」が有名ですが、この極めて高いソプラノの歌唱力が必要とされる夜の女王役から、ヒロインのパミーナやトリックスターであるパパゲーノまで、主要キャストを演じたメンバーは最上級生だけではありません。1年生、2年生、3年生までもが幅広く舞台に立っていたのです。これは、演奏学科声楽コース学生の成長力の高さを表していると言えるのではないでしょうか。

また今回の公演では、日本人にもストーリーがわかりやすいようドイツ語と日本語の2カ国語折衷上演に挑戦。「実験的な上演として、逆にいうと大阪芸大的な野心的な公演として捉えて頂ければ」と、指揮をとった牧村邦彦先生が語るように、企みに満ちた公演となりました。

本公演には管弦打コースによるオペラピットでの生演奏はもちろん、舞台芸術学科舞踊コースの学生たちも出演。「まさにオペラは総合芸術!」と観客たちを魅了したのでした。

演奏学科 声楽コース
東 奈央さん

人生ではじめて見たオペラが、大阪芸大で行われたオペラ公演だったんです。当時の私は高校2年生。先輩が出演すると聞いて見に行ったのですが、舞台の上で伸びやかに歌い演じる姿を見て、私も同じように舞台に立ちたいと思いました。それが今回のオペラ公演に参加したきっかけです。<br>私が演じたのは第一幕のパミーナです。『愛』への憧れが強い活発かつ可憐なヒロインなのですが、それだけにどちらかというと大人しい性格の私にとって、なりきるのが難しい役でした。練習中は何度も先生方から「もっと大胆に、大げさに!」と指摘されて苦労しました。でも練習を繰り返すうちに気づいたのが、「楽譜の外でもパミーナの感情は動いているんだ」ということです。ただ気持ちを乗せて歌えばいいということじゃない。自分の周りの空気を動かすということが大切なんだ。そのことを本番間近になって、ようやく私なりに理解することができました。でも、ちょっと気づくのが遅かったので、このことを糧に次の舞台にも生かしたいと思います。<br>人前に立つのが苦手で国語の音読ですら嫌だった私が、大勢の前で歌い演じるようになるなんて思ってもいませんでした。でも、私は歌うことが大好きなので、これからも歌と真っ直ぐ向き合いながら、努力していきたいです。そして、生涯にわたって歌い続けることができたら、私の人生は最高なものになると思います。

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