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FM802「ROCK KIDS 802 -OCHIKEN Goes ON!!-」 ヤバイTシャツ屋さん公開収録 FM802「ROCK KIDS 802 -OCHIKEN Goes ON!!-」 ヤバイTシャツ屋さん公開収録

芸術計画学科
2020/12/24

大阪芸術大学MY REQUEST ヤバイTシャツ屋さん公開収録
快進撃を続けるヤバイTシャツ屋さん 大阪芸大あるある満載のトークライブ!

大阪芸術大学内の音楽サークルで結成され、関西を拠点に活動。2016年にメジャーデビューを果たした人気バンド「ヤバイTシャツ屋さん」(以下、ヤバT)が、2020年11月18日、FM802の人気番組「ROCK KIDS 802 -OCHIKEN Goes ON!!-」の公開収録で母校に凱旋しました。OBならではの大阪芸大あるあるや独自の視点で参加者の質問に応えるなど、幅広い内容のトークを展開し、学生たちやリモート参加した中高生を縦横無尽な個性で魅了しました。

今回の公開収録でキャスティングを担当したFM802の編成副部長・今江元紀プロデューサーは、「『ROCK KIDS 802』でも大阪芸術大学のコーナーがあり、ヤバTの出身大学でもあるので、そういった点と点を繋げるイベントをしたいとずっと思っていました。公開収録はアーティストの素の部分が見えるので、そこも含めて楽しんでもらえたら」と意気込みを語り、今回、Zoom配信で参加する95名の中学生・高校生に向けても、「コロナ禍で大変な状況ですが、いろいろなことができなくなっている反面、できるようになったこともたくさんあります。そこで新しい経験や情報をどんどんインプットして、知識を蓄える期間にしてもらえたら」とエールを贈りました。

17時50分、開催場所である芸術情報センターAVホールが開場すると多くの学生たちが列を成し、本日の主役であるヤバTの登場を待ちます。そして定刻の18時30分、本日のMCで「ROCK KIDS 802 -OCHIKEN Goes ON!!-」のDJである落合健太郎さんとアシスタントDJの板東さえかさんが登場。「今年最初で最後になるかもしれない公開収録、ぜひ楽しんでください!」と挨拶すると客席からは大きな拍手が。続けてヤバTを呼び込むと、彼らが手掛けた番組コーナーのオリジナルジングルに乗せてメンバー、こやまたくやさん(G、Vo)、しばたありぼぼさん(B、Vo)、もりもりもとさん(Dr、Cho)の3人が登場。コロナ禍ということもあり声を上げてのリアクションは出来ませんが、会場の空気が一気にヒートアップしました。

まずは「V11のこやまです」「V12のしばたです」「T12のもりもと」と自己紹介したメンバーたち。アルファベットと数字の付いた聞き慣れないフレーズに「?」な落合さんでしたが、放送学科の卒業生でもある板東さんが学生番号であることを説明し、そこから話題は「大阪芸大あるある」に突入します。

ヤバイTシャツ屋さん
ヤバイTシャツ屋さん

 まずは、しばたさんが「7号館、レトロな建物やのにトイレがめちゃくちゃキレイ」と一発目のあるあるを披露しますが、客席のリアクションはやや薄め。それを覆すべく、こやまさんが「入り口までの坂めっちゃキツイ」と発言したところ割れんばかりの拍手が湧き起こるも、メンバーから「それ、ずるい!」「芸坂は反則!」の声が上がり、やがてメンバー間のあるある対決へと展開していきました。

「2食前の芝生で新入生はしゃぎがち」「喫茶エースのからあげ、めっちゃでかい」「出席カードの色多い」など、さまざまなあるあるに落合さんも「授業の内容以外にこれだけあるあるが出てくるって本当に面白い学校ですよね〜」とリアクション。久しぶりに訪れたキャンパスの変化についてメンバーに尋ねると、「アートサイエンス学科の建物にびっくりしました! 僕ら、あんなおしゃれすぎるところ入られへん!」(こやまさん)、「1食前にゆりかごみたいなのがあってびっくりしました!」(しばたさん)と、進化を続ける母校の様子に驚きを隠せない様子でした。

こやまたくや(G、Vo)
こやまたくや(G、Vo)

後半は質問タイムに突入。まずは、客席の学生から「私はれんこんが大好きです。死ぬまでにれんこん堀りをしてみたいです。ヤバTのみなさんはれんこん好きですか?」という質問が。「母校に帰ってきて1個めの質問がそれっておかしいでしょ(笑)」と反応したこやまさんでしたが、しばたさんから「ヤバTマネージャーのマサさん、れんこん大好きですよ!」、もりもとさんから「芸大とれんこんの関係性について話してみる?」など、息の合ったやりとりが繰り広げられ、客席からも笑い声が上がっていました。

しばたありぼぼ(B、Vo)
しばたありぼぼ(B、Vo)

続いては、しばたさんと同郷の高槻市から通学しているという学生から「自宅から学校へ通うのが長距離なので、楽しく通える方法を教えてください」という質問。梅田から大学へ向かう学生バスで通学していたというしばたさんは、「通学中、ラジオを聴きながら映像学科で制作する作品の準備をしていました。乗車時間が長いから、やれることが多いんですよね」と経験談を話してくれました。

もりもりもと(Dr、Cho)
もりもりもと(Dr、Cho)

ここから時間の使い方やアルバイトについて話が及び、もりもとさんは「僕は夜勤のアルバイトをしてしまったので、ちょっと大変でしたね。しばたが朝バイトしてから学校に通っていたという話を聞き、後悔しました(笑)」と在学中の苦労を披露。こやまさんは、「僕は最初の2年間、何も制作をせず、ただ授業だけを受けて、ほとんどの単位を取ってしまったんです。そこから、『このままだとヤバい。何か作らな!』と思って、めちゃめちゃいろいろな作品を作りました」と話し、現在のヤバTの制作にも繋がるエピソードに学生たちも興味深げに聞き入っていました。

在学生に続き、Zoom配信で参加している中学生、高校生からも質問が飛び出しました。まずは、絵を書くことが好きで美大をめざしているという女子高校生から「ヤバTのみなさんは、どうして大阪芸術大学に行こうと思ったのですか? 受験シーズンはどんなことをしていましたか?」との質問。これに対しこやまさんは、「オープンキャンパスで先生や設備を見るのもいいけど、学園祭に足を運んで学生さんが楽しそうにしているところを見るのもいいと思います。僕も高校生の頃、大阪芸術大学の学園祭に行って学生さんの素の雰囲気が自分に合っているなと思って志願しました。」と自らの体験談を語り、独特な視点での学校選びに落合さん、板東さんからも感嘆の声が上がりました。

 2人目は、ヤバTのファンで楽曲のコピーもしているという男子中学生。「最近、作詞作曲に興味が湧いてきました。こやまさんは音楽を作る時に歌詞から作りますか? それとも曲から作りますか?」という問いかけにこやまさんは「僕は、たとえば、『ノリで入籍してみたらええやん』みたいなキラーフレーズを1つ思い浮かべたら、そこから歌詞を広げて同時にメロディーを考えます。なんならSNSでそのままつぶやいたものを後から見返して面白いなと思ったら使うことも」と、制作方法を伝授。憧れのアーティストからのアドバイスに質問者も思わず顔をほころばせていました。

 終演の時間も迫り、公開収録を振り返っての思いを聞かれたヤバTメンバー。もりもとさんは、「からマヨ丼って、まだ食べられます?」と食堂事情が気になった様子で、こやまさんは「大阪芸大の周辺は本当にいい環境。なんなら、また住みたいぐらい」と第二の故郷とも言える地域への愛着を吐露。しばたさんも「帰ってきたときの安心感やばかったですよね。なんなら、みんなで一軒家買う?(笑)」と母校への凱旋に喜びをにじませていました。

 和気あいあいとした雰囲気の中、思い出話も交えながら盛り上がった今回の公開収録。在学生だけでなく、中学生や高校生も参加することで幅広い層とのコミュニケーションを得る機会となりました。

 

 

当日、スタッフとして制作・運営に参加していた、芸術計画学科の学生にも話を聞きました

芸術計画学科 3年生
森 彩葉さん

学科の先生から依頼され、今回、同じ3年生の仲間と一緒に参加しました。プロデューサー的な立場で、スタッフの運営マニュアルを考えたり学生を集めるための募集フォームの作成や整理券をどのように配布するかなどを一から考えました。
Twitterで告知をして、何度も詳細をツイートするなどイベント内容を知ってもらえるよう努めたのですが、当日までみんな本当に来てくれるかドキドキでした。おかげさまで会場も満席になり、みんなが笑って楽しんでくれたので本当に良かったです。

芸術計画学科 3年生
鈴木 菜未さん

私は整理券配布の受付とイベント終了後の退場アナウンスを担当しました。起ち上げから参加していた森さんたちからの呼びかけで参加することになったのですが、ヤバTのことはもともと大好きだったし、コロナ禍もあって最近はライブも行けていなかったので私としてはこれ以上ない喜びでした。
トークライブや講演会はこれまで携わったことがなかったのですが、とても勉強になりました。今は広報の業務に興味があるので、今後はメディアに向けての発信なども学んでいきたいと思います。

公開収録を終えて
ヤバイTシャツ屋さんインタビュー

バンド活動から学生時代の思い出まで
今だから語るヤバT 大阪芸大での日々

多数のアーティストを輩出してきた大阪芸術大学の中でも現在、J-ROCKの注目株として人気急上昇中のヤバイTシャツ屋さん。エッジの効いたバンドサウンドにユニークな歌詞が乗る斬新なスタイルはどのようにして生まれたのか、そして、大阪芸術大学での学生生活は彼らの活動にどのような影響を与えたのか、彼らの創作ルーツに迫るお話をたっぷりと伺いました。

◆公開収録お疲れさまでした。改めて、みなさん自己紹介をお願いできますでしょうか。

 

こやまたくや(以下、こ) 映像学科V11でギター、ボーカル担当のこやまたくやです。


しばたありぼぼ(以下、し) 映像学科V12のしばたありぼぼです、よろしくお願いします。ベース、ボーカル担当です。


もりもりもと(以下、も) 芸術計画学科T12のもりもりもとです。ドラムとコーラスを担当しています。

 

 

◆このインタビューでは、みなさんが大阪芸術大学で過ごされた学生生活の思い出や、在学中に学んだことが今、どのような形で生かされているかをお聞きできればと思います。まず、みなさんの出会いは音楽サークルだったんですよね。こやまさんとしばたさんは学科も同じですが、サークルで先に知り合われたんですか?

 

 サークルにしばたがいたのは知っていて、そこから学科が同じということで仲良くなりました。


 サークルのイベントでコピーバンドを頻繁にやっていて、その中で、この3人だけというのはなかったけど、組んだバンドにこの3人がいたことはよくありましたね。


 僕が学園祭に出たいけど友達がいないというのと、後輩やったら言うこと聞いてくれるやろうということで、しばたともりもとを誘ってバンドを組んだのが始まりですね。

 


◆ヤバTの楽曲やMVには独特の世界観がありますが、これは、こやまさんがオリジナル曲を作り始めたときからすでにあったものですか?

 

 バンドの結成にあたって、まず最初に「ネコ飼いたい」という曲を作りました。それで、しばたを学校のサークルのスタジオに呼び出して、こんな曲を作ったんやけど歌ってくださいってお願いして(笑) なので世界観は1曲目から、もう決まっていましたね。

 

 

◆しばたさんは、こやまさんから「ネコ飼いたい」を渡されてどんな印象を受けましたか?

 

 まぁ、そういう歌詞を作るのが好きなんやろなぁと。「ヤバイTシャツ屋さん」という名前のバンドを組みたいというのもずっと聞いていたので、曲を聴いたときも特に違和感はなかったです。

 

 

◆もりもとさんは、お2人とバンドを組むにあたって、すぐに溶け込むことができました?

 

 いや、全然(笑)。こやまさんは変わった先輩だなと思っていたし、こやまさんが声をかけたしばたもまた変わっていたんですよね。僕は最初の方は音楽性というか、方向性になかなかついていけなくて(笑)


 一人だけ関西出身じゃないしね。


 そんな期間が長くて、最近になってようやく自分も一員になれたかなって(笑)


 遅っ!!!(笑) バンド結成から7年になるのに、やっとですか(笑)。


 今ではすごく楽しんでいます(笑)

 

◆学生時代から行動をともにされているみなさんですが、普段のメンバー間のやりとりは、どんな雰囲気なのでしょうか。

 

 基本的には常にふざけあっていて、僕としばたがボケてつっこんでみたいなやりとりをしています。そこにもりもとが大ぼけか大つっこみをすることが多いですね。


 お互いにバランスを見ながらボケとつっこみが変わっていくんです。


 笑い飯スタイルで。


 3人でそれをやるのは新しいよね(笑)


 そういう意味でメンバーバランスはいいと思います(笑)

 

 

◆こやまさんはバンド内で作詞作曲やMVの映像ディレクターも担当されていますが、しばたさんともりもとさんは楽器以外ではバンド内でどのような役割をされていますか。

 

 僕は人とコミュニケーション取るのが下手なので、しばたともりもとが他のバンドの人と仲良くしてくれて。そういう役割を担ってくれているのはありがたいですね。


 僕は打ち上げ要員ですね。しっかり盛り上げますよ(笑)


 あと、先輩に好かれる能力が高かったりとか。僕は暗いというかポップな人柄ではないので、ライブでもしばたがいるおかげでMCなどでポップな雰囲気を任せられるという。


 しばたは同じ女性アーティストの方と仲良くなるのも上手ですよね。

 

 

◆しばたさんは生粋のハロヲタ(モーニング娘。などが所属するアイドル集団ハロープロジェクトの熱烈なファン)ということで、そちらの方々との親和性も高いと思いますが。

 

 そうですね。ありがたいことにハロプロをきっかけに応援してくれるようになった方も結構いらっしゃいます。

 

 

◆こやまさんが制作されているMVは毎回、すごくユニークで、しかも結構なハイペースで作られていますよね。アイデアなどは常にストックされているんですか?

 

 歌詞やMVのアイデアなどは思いついたら随時メモしているんですけど、曲が出来上がった時に、「あ、こういう歌詞がいいかな」って思いつきでやることも多いですね。

 

◆最新MVの「NO MONEY DANCE」では、間に入るCMや画質も含め1990年代のテレビ番組の雰囲気を忠実に再現されていて驚きました。

 

 あの曲に関しては、後輩の映像作家の友だちがいるんですけど、一緒に話しながらアイデア出し合って形にしました。内容自体は、もう完全に「伊東家の食卓」のオマージュですけど(笑)


「NO MONEY DANCE」MV

 

 

◆ここからは、みなさんが大阪芸大に入って学んだことについてお聞きしたいと思います。こやまさんは、「寿司くん」名義でアニメ作品なども作ってYouTubeにアップされていますが、在学中はどのような状況で制作をされていたんですか?

 

 大阪芸大って特殊というか雰囲気がすごく良くて自由なんですけど、その分、自分でやるべきことを考えていないと、何もしないまま4年間が過ぎてしまう。僕は公開収録でも言ったんですけど、2年生の終わりまで何も作っていないことに危機感を感じてアニメ「寿司くん」やいろいろな映像作品を作り始めました。ただ、大阪芸大にいることで趣味の合う人とも出会えるようになったのでキャラクター造形学科の人にイラスト描いてもらったり、舞台芸術学科の人にダンスで出演してもらったり、いろいろな学科の人に協力してもらいながら作品制作をしていました。

 

 

◆しばたさんもこやまさんと同じ映像学科ですが、どのようなことを学ばれていたんですか?

 

 私は、こやまさんと同じ表現コースで、フェイクドキュメンタリーなどをよく作っていました。それで制作をやっていくうちに、作ることが好きなんやなって気づいて。映像作品の美術を作ることに熱中していましたね。

 

 

◆もりもとさんはメンバーで唯一の芸術計画学科出身ですが。

 

 僕は、作品を作るより運営に興味があって。自分にはきっと裏方が向いていると思ったので幅広く学べる芸術計画学科が自分に合っていると思い入学しました。最初はいろいろな芸術の分野を浅く広く勉強して、そこで今、音楽という自分の武器を追求できているので、結果的にこの学科に入って良かったと思っています。

 

 

◆在学中の思い出で、大変だった、または、面白かったという代表的なエピソードを教えて下さい。

 

 僕は博物館演習ですね。当時は学芸員の資格を取ることが卒業条件だったんですけど、美術館や博物館がもともと好きだったので、とても楽しかったです。ただ、ちょうどバンドが忙しくなってきた時期に資格取得の大詰めも重なって、そんな時に1日に5件、博物館を巡ってたくさんレポートも書いてなんとか許してもらうということをやっていました。大変だったけど、芸術計画学科らしいことできているなと思って克明に覚えていますね。


 なんかのライブの時にリハの直前まで博物館ハシゴしてたもんなぁ。


 僕はさっき言ったように2年生の終わりから急に「なにか作らなあかん!」って焦りだしたんですけど、友達がいなかったので、作品作りのときもスタッフ集めに苦労しました。それでしばたに来てもらって卒業制作の美術とかもお願いして。


 「スーパーアシスタント」っていう名義で手伝っていました(笑)


 移動用の軽トラなんかも運転してくれました(笑) ただ僕、映画を作っていなかったので、映画コースの人たちが大人数でやっているの見て、「そんな人数いらんやろ…」って、ちょっとすねながら必要最低限の人数でやってました(笑)


 ほんまに2〜3人でやってたもんね。

 

 

◆こやまさんの卒業制作はどんな作品だったんですか?

 

 「あつまれ!わくわくパーク」っていう15分の子ども番組です。岡崎体育くんが主演なんですけど、子どもたちがまったく言うことを聞かないという(笑)。僕は映画へのコンプレックスがあったので、その作品も映画として提出したんですよ。で、それで学内の投票で1位をいただいて。

 

 

◆それは、すごいですね!

 

 それは本当に嬉しかったです。少ない人数で出来たっていうのもあったし。

 

 

◆自分のやり方が間違っていなかったという。

 

 そうそう。結局、先生からの賞はもらえなかったけど、見ている人からの評価はちゃんともらえたから、これはこれで正解なんやろなって思って。

 

 

◆そうやって培ったものは、今のヤバTの活動にも生かされて?

 

 そうですね。制作もいまだに自分らだけというか、自主でやっていたときと変わらない方法で作っているし、プロデューサーとかも入れてないし。

 

 

◆しばたさんはいかがですか。

 

 スーパーアシスタントでこやまさんの手伝いをするのも楽しかったんですけど(笑)、大変だったのでいうと、依頼をもらって制作していただんじりのドキュメンタリー。撮影もだんじりに1日中付いて回って編集とかもして。そのときはもう1週間ずっと寝られなくてやばかったですね。

 

◆今後のバンド活動については、どのような展望を描いてらっしゃいますか?

 

 ずっと言っているのは、NHK紅白歌合戦に出るということ。それは、いまだに目標なんですけど。あと、やっぱり母校での凱旋ライブはしたいです!


 それはしたいですね〜。


 私ら卒業してから1回も大阪芸大でライブしてないもんね。


 ただ、僕らのお客さんって暴れん坊さんが多いから、そこが懸念されるところですね〜(笑)

 

 

◆今、密な状態でライブ出来ないですもんね。

 

 そうそう。でも、今やから逆にありなのかも。今、ツアーやってるんですけど、声出しNG、その場から動くのNGでやっているから逆に安全なんですよね。その形ならできるんちゃうかな。ちゃんとソーシャルディスタンスを取りながらのライブを体育館でやれたらいいかなって。


 僕ら、いろいろなところで大阪芸術大学出身って言っているので、ファンの方とかも「1度、大阪芸大に行ってみたい」という人がとても多いんですよ。

 

 

◆「喜志駅周辺なんもない」という曲でメジャーの音楽シーンに喜志駅前や周辺のことを知らしめたのは大学や地元の人からすると快挙ですよ。

 

 喜志駅周辺には4〜5年住みましたからね。「喜志駅周辺なんもない」って、言ってみたらちょっと失礼な曲名じゃないですか。それなのに全然、今のところ怒られていないんですよね。みんな共感してくれるという(笑)


 住んだ上で言ってますから(笑)


 今日も久しぶりにこの周辺に来て、めちゃくちゃいい町やな〜って思いましたもん。学生時代と比べて、都会に染まってしまって、ここに帰ってきた時につくづくそう感じられます。


 本当に帰る場所。この周辺に住めて幸せやったなって。


 静かだしね〜。


 

 在学中の思い出から卒業制作、普段のメンバーたちの素顔などプライベートな一面まで飛び出したインタビュー。学生時代からの創作意欲を今も持ち続け、個性的な作品を生み出す姿勢は、後輩たちにとっても大きな刺激になるのではないでしょうか。今後の更なる活躍を期待しています。