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Information
出版 芸術活動 学生・卒業生

「いきたくない」もわるくない? トーキョーコーヒーからはじめる、大人もたのしむ共育のデザイン

2025.11.28

【著者】

吉田田タカシ(デザイン学科卒業生)


【出版社】

どく社


【定価】

2,200円(税込)


【発売日】

2025年12月17日


【紹介】

不登校=子どもの生きづらさには、ケアする人のケアが必要だった!?


デザイナー・教育者にして、ロックバンドDOBERMANボーカルによる、

生きづらさを共に生きる力に変える、白熱のトークライブを開演!


トーキョーコーヒーは、登校拒否のアナグラム(言葉遊び)。

東京でも、カフェでもない、

大人が楽しみながら学び合い、

教育・社会に変革を起こすムーブメント。


3年で415拠点、参加者2.5万人に急増中↑

全国に広がるトーキョーコーヒーが、小さな奇跡を生み出していくーー

・全国146小学校で出席扱いに!・通知表を変えた!・大人も子どもも元気に!


全国から共感の声が続々! 

「ダダさん、我が家を見てたんですか?というリアリティ」

「大人たちの場、というのがとてもいい」

「わたしが救われたので、今度はわたしが救う番」

「子どもは不登校ではないけど、今の教育には疑問」

(主宰者アンケートより)


「まほうのだがしや チロル堂」がグッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)受賞(2022年度)で話題の著者による初の本! 新感覚の“教育革命”!


学校? 職場? 「行きたくない」と思った朝があるすべての人へ


【第19回 キッズデザイン賞 キッズデザイン協議会会長賞受賞】

【2025年度 グッドデザイン賞受賞】


【目次】

はじめに─世界一たのしい革命への招待状 

⚫︎1不登校、子どもの問題なんですか?

つくるを通していきるを学ぶアートスクール「アトリエe.f.t.」/安心と自信の先に、意欲がニョキニョキ/「学校に行かない」を選ぶ、小中学生が35万人

⚫︎2トーキョーコーヒー・ムーブメント爆誕‼︎

弱さでつながる、トーキョーコーヒーとは?/「放てば手に満てり」―最初の拠点「MITERI」/目的をずらし、リフォームをはじめる/「何者でもない自分」に戻れる場所/平日に子どもたちがやってきた。でも、子どもにアプローチしなくていい/子どものケンカも見守っていい?/子どもの安心、どうつくる?/子どもは「期待」に気づいている/安心と自信は、誰でもつくれる

◎ある日のMITERI  撮影=山月智浩 編緝=どく社編緝室 ︎

⚫︎3みんなこの道通るよね?大人と子どもの不登校あるある

⚫︎4安心・自信の旗のもと 全国415拠点のアクション

全国でどんな活動をしているの?/1なにかをつくっている場/2 アウトドアでもインドアでもOK/3 オンラインにも居場所がある/4「旗を立てているだけ」という人も/5 社会を小さく変えていくプレイヤーに/「子どもが4年ぶりに美容院に」/「不登校離職から起業しました」/「『J、ごめんな』って思いながら過ごしていたわたし」

⚫︎5「生きづらさ」を生む社会の仕組み

「お金持ちの国」を追い求めた先に/「不登校」は、子どもたちの心の叫び

⚫︎6トーキョーコーヒーの社会を変えるデザイン

教育を変えるには、大人の意識を変えること/「ゆとり教育」は、なぜ失敗したのか?/価値観のパラダイムシフトを起こすには?/「口にしたくなる言葉」がムーブメントを広げる/「てん」=各拠点の活動―ケアから学び/大人の変化―「悩んでいる人」が「地域のプレイヤー」に/子どもの変化―充電完了/旗を立てると、社会が変わる/「めん」=全拠点が集まること―トーキョーコーヒーが目指す社会/全国に対話のムーブメントを

あとがき

◎巻末データ トーキョーコーヒー参加者のみなさんに聞いてみました!


【前書きなど】

はじめに─世界一たのしい革命への招待状


やあやあやあ!

たのしいにいのちがけ吉田田タカシです。

この本を手にとってくれて、ありがとう。


突然だけど、

「トーキョーコーヒー」って、聞いたことあるかな?

最近はメディアでもよく紹介されるようになったから、

「知ってるよ~」っていう人もいるかもしれない。


え、ぼくのトークライブ(講演会)に来てくれた人もいる?

ありがとう。なんと!DOBERMANのライブにまで来てくれた?

そんな人がいたら、めっっちゃうれしい!


ところで、誰だって、一度くらいは

「学校に行きたくない」とか、

「今日は仕事をしたくないなぁ」って、思ったことあるよね?


でも、ご存じのように、いま日本では、

35万人もの小中学生が、「学校に行かない」ということを選んでいる。


トーキョーコーヒーは、

そんな子どもたちの「不登校」というアクションをきっかけに生まれた、

大人の価値観をアップデートするためのムーブメントです。


「トーキョーコーヒー」っていうのは、

「東京」でも「コーヒー」でもなくて、

「登校拒否」のアナグラム(言葉遊び)なんです。

「トーコーキョヒ」と「トーキョーコーヒー」って音が似てるでしょ?

不登校のネガティブなイメージをこの言葉で

パァっと取っ払って軽やかにいきましょう!


ぼくたちトーキョーコーヒーは、

「不登校は子どもの問題ではなく、大人の課題」という視点から、

大人がたのしみながらこれからの教育・社会について広く学び合い、

パラダイムシフトに向けた機ムード運をつくる対話の場づくりを行っています。

子どもにとってはその拠点自体が、個性や子どもらしさが尊重され、

安心して居ていい場所にもなっています。


トーキョーコーヒーが目指しているのは、


1.大人がたのしく活動できて学び合える拠点を全国につくること

2.全国の拠点では、子どもたちの個性が尊重され、安心して過ごせること

3.みんなの活動を通して、学校教育を進化させるムーブメントを起こすこと


そうそう、簡単に自己紹介しとくね。

ぼくは、ロックバンドDOBERMANのボーカルとして活動する一方、

大阪や奈良を拠点に、27年間「アトリエe.f.t.」という

アートスクールをやってきました。


最近は、その実践のなかで培ってきた

アートやデザインの思考法を

社会課題に対する取り組みに応用する、

いわゆる「ソーシャルデザイン」にも力を入れています。


2022年度に、地域で子どもたちを支える活動として、

ぼくが発案した「まほうのだがしやチロル堂」が

グッドデザイン賞(公益財団法人日本デザイン振興会)の

なんと大賞(内閣総理大臣賞)をいただいたこともあるので、

その活動を通して、ぼくたちを知ってくれてる方もいるかもしれない。


トーキョーコーヒーも同じころに立ち上げ、

いまは全国400拠点以上の仲間たちと、

ムーブメントを進めているところです。


でも……、なにも知らない人からしたら、

「トーキョーコーヒーって、なに?」

「え、なぞのムーブメントが全国で広がってる?」っていう感じやんね?


この本では、トーキョーコーヒーとはなんなのか、

一つひとつは小さくても全国でどんな奇跡が起こってきたか、

そして、ムーブメントの裏側でぼくが考えてきたことなど、

どうしても伝えておきたい想いをまじえて紹介していく。


この本が、なにかを自分ではじめようとする人の

最初の一歩のヒントになるとうれしいな。

みんなの一歩がすでに革命やから。


【版元から一言】

不登校35万人時代。はたして、それは子どもの問題なのでしょうか?

低学年不登校も増えるなか、どうも子どもたちの問題ではないのではないか、大人がつくる社会の問題なのではないかと問題提起するために立ち上がった大人たちがいます。それが、吉田田タカシさん率いるトーキョーコーヒーのみなさんです。

学校に行かないことを選んだ子どもたちの視点に立ったときに、どんな学校が、どんな未来の社会があると、世界はよりわくわくとたのしいものになるだろう?

代表吉田田タカシさんの笑いあり、涙ありで、全国で人気のトークライブを「声が聞こえてくる本」として書籍化してみました。吉田田さんのアートスクールのスタッフのみなさんにも協力していただき、なんと実況副音声付き!?

たのしく、まじめに、ときに脱線しながら、子どもたちの抱えるいきづらさと、それでもいきたい気持ちに思いをはせていただけたら幸いです。

ここから未来の一歩がはじまりますように!


【著者にプロフィール】

吉田田 タカシ(ヨシダダ タカシ)(著)

教育者、デザイナー、ミュージシャン。二児の父。アトリエe.f.t.代表、トーキョーコーヒー代表。

兵庫県出身、奈良県在住。大阪芸術大学在学中の1998年、クリエイティブスクール「アトリエe.f.t.」を開校。2020年に放課後等デイサービス「bamboo」を併設。2021年には、「まほうのだがしや チロル堂」を共同代表として設立し、独創的な仕組みが2022年度グッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)を受賞。2022年に教育システムを進化させる対話の場「トーキョーコーヒー」を立ち上げ、現在、約400拠点に広がっている。2025 年、トーキョーコーヒーの仕組みがグッドデザイン賞受賞、「私の選んだ一品」(新山直広審査員)にも選出された。同年、キッズデザイン賞奨励賞キッズデザイン協議会会長賞受賞。講演活動「トークライブ」は、全国の保護者や教育関係者から大きな支持を集め、日本PTA全国研究大会や大阪府人権教育夏季研究会などでも開催。グッドデザインニューホープアワード審査員(2023年)、京都芸術大学などで元非常勤講師。学生時代からバンド「DOBERMAN」のボーカルとして活動をつづけ、フジロックフェスティバルや海外フェスなどにも多数出演している。