「オス!オラ悟空。よろしくな」と野沢先生が第一声。そして「ペーター、あたしハイジよ」と続いたのは杉山先生。それを受けて佐藤先生が「アルプスの少女ハイジ」のアルムおんじの声で「ハイジはどこへ行っただ」と続けると学生からの万雷の拍手と歓声が沸き起こりました。今回の特別講義は、いわば声優のレジェンドによる座談会。数十年に渡って、声優として数々の現場に立ってきたからこその経験と言葉から学生たちに何かを学び取ってもらおうと企画されたものです。
まずはタイムリーな話題として、第70回NHK紅白歌合戦に出演した野沢先生の話題に。「でも若い人たちはテレビ見ないからね」とMCを務める佐藤先生から嘆くような声が。そこで杉山先生が「年末の紅白見た人」と手を上げるように促すと、ほとんどが挙手を。ここに集まっているのは将来、メディアで活躍することを夢見る学生たちばかりのようです。
木村拓哉のファンだという杉山先生が「グランメゾン東京は見てる?」と問いかけると、会場からの反応は鈍く、見ていない雰囲気。「ドラマ見ないの?それはダメだ。でも見たっていっちゃえば(笑)」と混ぜっ返す野沢先生。「僕らの若い頃は映画をよく見ましたよね」という佐藤先生の言葉を受けて、杉山先生が「1日3本ぐらい見てたよね。外に出るともうふらふら(笑)」と返すと学生たちの緊張も笑いとともに、ぐっとほぐれてきたようです。