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出版 芸術活動 教員

日本の印章の歴史的役割と電子化への道(『月報司法書士』2021年2月号所収)

2021.02.19

著 者 久米雅雄(大阪芸術大学 通信教育課程 客員教授)

出 版 日本司法書士会連合会

定 価 定価250円(年間購読料3000円)

発行日 2021年2月10日

内 容 司法書士の全国団体である日本書士会連合会からの『月報司法書士』2021年2月号への執筆依頼を受け、特集「印鑑のゆくえ」の中で「日本の印章の歴史的役割と電子化への道」を書かせていただいた。主な内容は4部構成であるが、内容は、コロナ禍での近況と印章との関わり―行政官として、研究者として―、日本の印章の歴史と到達点、日本で印章とその文化が今日まで廃れずに継続してきた理由は何か、現政権の目標とデジタル化社会の実現に伴う克服すべき課題などから成り立っている。印章は文書と一体の「信の担保」であり、国家主権の表象であり、統治の支配原理の要であり、国民の財産権等の権利を守る重要なものである。印章の時系列的変遷が国家の変質及び盛衰とどのように密接に関連してきたか、その歴史的事実に注目するとともに、デジタル化の必要性や世界に冠たる我が国固有の印章文化を如何にまもっていくか、そのことを説いた一書である。この国のより良き将来のために、本書が広く読まれ、少しでもお役に立てるならば、嬉しく思います。