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声優学概論 声が動く時代(とき) 声優学概論 声が動く時代(とき)

放送学科 / 産官学連携, その他
2017/01/01

「声優学概論」は、「声」を学問として探求する大阪芸大が毎年冬に開催しているイベントです。第1部では放送学科声優コースの学生が学びの成果を発表。今回初めて、短期大学部メディア・芸術学科声優コースの学生も出演しました。「朗読劇」では、放送学科教授でもある声優・杉山佳寿子先生(アルプスの少女ハイジ/ハイジ役など)や古川登志夫先生(ONE PIECE/エース役など)の指導のもとで訓練を積んだ学生が、舞台俳優さながらに「声」で劇を披露。また「アテレコ実習」では、「金田一少年の事件簿」の金田一一役で知られる松野太紀客員教授による指導・オーディションを勝ち抜いた学生たちが、同アニメの生アテレコに挑戦しました。

第2部では杉山先生、古川先生、松野先生に加えて、真地勇志先生(秘密のケンミンSHOW/ナレーションなど)、伊倉一恵先生(CITY HUNTER/槇村香役など)、渡辺菜生子先生(ちびまるこちゃん/たまちゃん役など)が登場し、「声の仕事の可能性」「学生に伝えたい声優の理論と技術」などについてディスカッション。「卒業生と仕事をするときがあるが、成長ぶりに感動する」という発言も飛び出し、熱意と愛情をもって学生を指導している「先生」としての想いが、聴衆や学生たちの胸を熱くさせました。

放送学科 声優コース
菅澤 咲さん

私は声優になることが夢で、この「声優学概論」は中学3年生の頃から観客席でステージを見つめていました。だから、実際にこの舞台に立つことができて感無量でした。この「声優学概論」は、とてもユニークに富んだイベントで公開アテレコはもちろん、パフォーマンスを披露する場面もあります。踊りのシーンでは、踊りながら声を出すのですが、そもそもアニメのなかでもキャラクターは動いているので、実は動いた方がうまく声を表現できることにも気づけました。
そして朗読劇『遙かなる車窓』では、なんと主役の犬飼道子を任されることに。「主役はどっしり構えていないと!」という先生からのアドバイスを糧に役を固めていきました。イベント開催日が年明けすぐだったこともあり、お正月で気持ちが切れないように大阪城公園をランニングしたりしたこともいい思い出になりましたね。<br>自分の役割が終わった後は、いろいろ反省することも多かったのですが、見る側から演じる側になり、お客様から拍手をいただけたことがとても嬉しかったです。この経験を糧にして、自分にしかできない声の表現をめざしていきたいと思います。

放送学科 声優コース
堀口 誠竜さん

声優は声で演じる職業ですが、声だけで演じてはいけない。そのことをあらためて経験できたのが「声優学概論」でした。体で表現すること、また役のイメージをしっかり演技をすることの大切さを学びました。
朗読劇『金庫破りと刑事』では金庫破りのジミー・バレンタイン役を演じたのですが、親としての顔、夫としての顔など、自分が経験したことがない役割を演じなければならず、役づくりにとても苦労しました。そんななかで頼りにしたのは数々の先生の助言でした。なかでも「経験不足は自分の身の回りにいる誰かに置き換えて考えてみること」という言葉を意識して、自然な演技ができるように努めました。ここまで大きなホールで演じることは初だったのでとても緊張しましたが、いざ演じてみると楽しさの方が勝っていました。
ひとつの役に対してここまで真剣に取り組んだ成果として、大勢の前でも楽しく演技できたことは私のなかでの大きな成長です。今回の経験を活かして自分の演技の幅をもっと広げられるようにしたいと思っています。

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