本サイトはInternet Explorerには対応しておりません。Chrome または Edge などのブラウザでご覧ください。
Topics

学生が企画したライブイベント「超新星-SPARK FES2025-」 学生が企画したライブイベント「超新星-SPARK FES2025-」

芸術計画学科
2026/03/30

2025年12月18日、大阪・阿倍野のライブハウス「ROCK TOWN」にて、芸術計画学科とFM802の協働による音楽イベント「超新星-SPARK FES2025-」が開催されました。本イベントは「社会連携プロジェクト演習」の一環として行われたもので、芸術計画学科の学生が企画・運営を担当。2025年1月に開催された前回に続き、若い感性が発揮されるイベントとなりました。

企画の立案やコンセプトも学生発信。若い感性で作り上げる最新型のライブイベント

芸術計画学科の「社会連携プロジェクト演習」では、さまざまなジャンルのイベントプロデュースに向けた授業を実施。FM802との協働では、これまで大型音楽イベントに学生スタッフとして参加する実習がたびたび行われてきました。

2024年からは、その発展形として学生が自分たちで企画・運営する音楽イベントを制作する演習がスタート。

2025年1月には、その成果を示すイベント「En Count~music brings us together~」(以下、En Count)が開催され、盛況のうちに幕を閉じました。

今回の「超新星-SPARK FES2025-」(以下、超新星)は、「En Count」に続き2回目となる学生主導のイベントで、同学科の客員教授でFM802のプロデューサー・今江元紀先生が指導を担当。企画の立案から広報・会計・書類の作成などプロデュースを学ぶ上で大切な仕事の内容が具体的にレクチャーされました。

イベントの運営チームは3年生と2年生で構成され、開催の約半年以上前から本格的な準備が始まりました。イベントタイトルにある「超新星」とは、真っ暗な夜空で突然強く明るく輝く星を指し、「その日、その時にしか見られない、人生の起点になる光を提供したい」という想いを込めて命名されました。出演者の選定は、普段からライブハウスに通っている学生たちの情報をもとに、客層のメインである高校生に人気のアーティストを候補として提案。最終的に「からあげ弁当」と、本学学生が在籍する「grating hunny」「三四少女」という3組が決定しました。

持ち寄ったアイデアがブラッシュアップされ、企画内容が固まっていく中、前回に続きFM802でのミーティングも実施。ラジオCM収録の見学や学生たちによるイベント告知の収録が行われました。並行してSNS班によるプロモーション展開やオリジナルグッズの製作も進められ、イベントの全体像が徐々に形作られていきます。

関西の若手注目アーティストが出演。興奮のステージを支える舞台裏

いよいよ迎えたイベント当日。学生たちは到着後、チームのユニフォームであるスタッフTシャツに着替えて会場設営を開始。今回のTシャツデザインは「超新星」というタイトルにちなんで宇宙の星がカラフルに描かれ、来場者からも販売してほしいと要望が入るほどの好評ぶりでした。

場内ではグッズの販売ブースの設置や楽屋周りのセッティング、動画撮影の打ち合わせ、バルーンによるデコレーションも行われ、来場者を出迎える体制が整っていきます。開場直前にはホール内で今江先生と学生たちによる最終ミーティングが行われ、チーム内で緊張感と期待感が高まっていきます。

開場時間を迎えるとすでに並んでいた来場者が入場し、フロアは一気に賑やかなムードに包まれます。今回はイベントのSNSアカウントをフォローするとステッカーをプレゼントするというキャンペーンを展開。オリジナルグッズはイベントのロゴがプリントされたキーホルダーが販売され、さっそくブースを訪れて手に取る人の姿が見られました。

 出演アーティストのメッセージが書き込まれた大きなフラッグもフォトスポットとして人気を博していました。FM802のパーソナリティで、本学の卒業生でもある板東さえかさんは、今回、MCだけでなく開演前にロビーでのDJプレイも担当し、場内のムードを盛り上げます。

いよいよ本番スタート。まずはMCの板東さんがイベントの趣旨や出演アーティストを紹介し、「学生のみなさんがフレッシュなエネルギーでイベントを作り上げるということで、楽しみにしていました!」とスタッフにエールを送りました。続いて3年生の武内花菜さん、2年生の篠崎鈴華さんが登場。学内での取り組みや意気込みを語り、来場者に「楽しむ準備はできていますか!?」と呼びかけてステージを後にしました。

ライブのトップバッターを飾った「からあげ弁当」は、エネルギッシュなサウンドで場内をヒート・アップ。続く「三四少女」は、ポップかつキュートなパフォーマンスで独自の世界観を展開しました。トリを飾った「grating hunny」は爆音と切なさが同居する楽曲で来場者を魅了し、イベントの締めくくりに相応しい熱演を披露しました。

 

大きな盛り上がりの中で終演した「超新星-SPARK FES2025-」。自ら企画し、作り上げたイベントに達成感を得た学生たちは、終演後、一様に安堵の表情と喜びに満ちた笑顔を見せていました。プロのイベント運営を現場で学べるFM802との合同プロジェクト。今後も芸術計画学科での学びを通し、独自性の高いイベントの開催が期待されます。

「からあげ弁当」
「三四少女」
「grating hunny」
芸術計画学科 客員教授
今江 元紀 先生

前回の「En Count」は、学生が企画段階から全面的に携わるプロジェクトとして初めて実施し、大きな成果を得ることができました。今回も音楽やライブハウスに興味を持った学生が集まり、3年生・2年生共に活気のあるチームで開催までの行程を進めることができました。音楽イベントのプロデューサーは、「音楽が好き」であることを前提として仕事をしていますが、イベントの企画・運営を行う場合は、自分の好みだけを押し通すのでは務まりません。顧客・アーティスト・会場・スタッフなど、すべてのステークホルダーのニーズを理解し、独創的な提案・行動をすることが重要となります。仕事の進め方については、テクニカルなことに従事するのではなく、専門技能を持つ人材をコーディネートし、設計側の意識を持つことが必須とされます。社会連携プロジェクト演習の授業では、この視点・意識を持つこと、「利他の精神」で人のために全力を捧げるマインドが不可欠であるということを常に話しています。学生たちにはその中で自己表現にも挑戦してもらい、通常のイベントとは異なる自由さや魅力を生み出せていると感じています。一方で、大学の行事感が出ていることで券売を困難にしている側面もあり、プロモーションにおいてどの程度、大阪芸術大学の色を出すかは今後の課題となってきます。個人的には将来的なビジョンとして、総合芸術大学の利点を生かし、MC は放送学科、デザインはデザイン学科、撮影は写真学科や映像学科が担当するなど、学科を横断した協力体制が構築できればと思っています。会場も、現在はライブハウスとしていますが、もっと大きな会場での芸大×802フェスとかも夢ではないかも知れません。

芸術計画学科 3年生
出崎 綾音 さん

私はもともと音楽が大好きで、前回の「En Count」や「HIGH!HIGH!HIGH!」など、FM802とコラボする演習授業にはもれなく参加してきました。「超新星」ではプロジェクトのトータルリーダーを担当し、前回で良かった部分のブラッシュアップや課題点の改善を意識して制作に取り組みました。プロモーションは個人的にも大きくこだわったポイントで、学内でのポスター掲示や高校生の招待の他、SNSで毎週動画の投稿を行うなど、幅広いお客様にアピールすることをめざしました。演習ではFM802本社での打ち合わせに伺ったことが印象的で、イベントを作る上で必要なことや手順をプロの目線から教えていただけたことが嬉しかったです。スタッフを動かすことや、どのようなイベントを作りたいかといった企画の方向性、お客様と運営する側の目線の違いなど、多くのことを学んだことで「超新星」のめざすビジョンが明確になったと思います。在学期間も残り1年あまりとなりましたが、卒業までの目標として、自分が企画するライブイベントを開催したいと考えています。今回、「超新星」で企画・運営のノウハウを学んだおかげで実現の可能性が見えたので、これからどんどんアイデアを膨らませ、形にしていく予定です。卒業後の進路については模索中ですが、何かしら音楽に携わる仕事に就けたらと思っています。

芸術計画学科 3年生
武内 花菜 さん

私は普段からライブハウスによく通っていて、演習授業でのFM802との協働プロジェクトはずっと参加したいと思っていました。前回の「En Count」では希望者が多く抽選に外れてしまったので、今回、やっと念願が叶いました。私は3年生のサブリーダーを務めたのですが、役職の権限を使って何かをするというよりも、チーム全体で協力して進行やスケジュールの管理を担当していました。最初は関わる人の多さや制作プロセスの複雑さに戸惑いましたが、次第にそれも含めて楽しいと感じられるようになっていきました。反面、とても悩んだのが出演アーティストの選定でした。チームメンバーがそれぞれ候補を出し合うのですが、好みの違いがありますし、ライブハウスに馴染みがないという人もいたので選定基準の設定に苦労しました。あと、「En Count」はコンセプトがしっかり確立されていたので、それに匹敵するクオリティのものを生み出すにはどうすれば良いかということもメンバー内でたくさん話し合いました。結果的に自分たちの思う「超新星」のあり方を示すことができ、個人的にもお気に入りのバンドに出演してもらうことができたので、とても満足しています。卒業後は企画関連の仕事ができればと思っていますが、それが音楽関連になるのか、別の分野になるのかは、まだ自分の中で答えを探しているところです。

芸術計画学科 2年生
齋藤 光臣 さん

僕はディレクター兼2年生のリーダーとして現場での実務と3年生のサポート業務を担当しました。今回は、控えめな自分の性格から脱却したいという思いから参加を決意したのですが、学内での演習とは違い、一般のお客様が来場する本格的なイベント運営ということで想像以上のプレッシャーを感じました。母親が音楽関係の仕事をしておりピアノ・エレクトーンの発表会や演奏会には馴染みがあったのですが、ライブハウスには行ったことがなく、その点でも緊張しました。制作期間中は自分の内面と向き合い、ディレクター、リーダーの責任をまっとうすることをテーマとしていたのですが、仲間との時間を過ごしていくうちに、このプレッシャーもイベント制作の魅力なのだと気づくことができました。初めての経験がたくさんあった中、FM802での打ち合わせは、普段、家族がよく聞いているラジオで自分たちが出演するイベント告知が放送されたということで大きな喜びとなりました。高校時代に地元の祭りや学園祭実行委員として裏方業務に従事し、他者をサポートすることにやりがいを見出してきたのですが、今回の「超新星」では、その思いをさらに深めることができました。残りの在学期間ではさらにたくさんの人と交流を持って経験を積み、将来、イベント関係の仕事をする上で生かすことができればと思います。

Photo Gallary