令和8年度 大阪芸術大学所蔵品展 林 康夫─現代陶芸のパイオニア
1928(昭和3)年、京都の陶芸家の家に生まれた林康夫は、京都市立美術工芸学校(現・京都市立芸術大学)で日本画を学んでいましたが、第二次世界大戦下の1943(昭和18)年に海軍に入隊、特攻隊として出撃の直前に終戦を迎えます。戦後は家業を手伝うかたちで陶芸の道に入り、1947(昭和22)年に「四耕会」の結成に参加、その頃から陶オブジェの表現を始めます。その後も「現代美術懇談会(ゲンビ)」や「走泥社」など戦後の重要な美術・工芸のグループに参加しながら、従来の陶芸とは一線を画する独自の表現を切り拓いていきます。
その中で林の発表活動は海外にも広がり、1950(昭和25)年にパリで開催された「現代日本陶芸展」での入選に始まり、1972(昭和47)年イタリアの「ファエンツァ国際工芸展」と翌年カナダの「カルガリー国際陶芸展」では立て続けにグランプリを受賞しました。以降も参加・出品した海外の多くの国際展やコンクールで高い評価を次々と受けています。
また大阪芸術大学では、1968(昭和43)年からデザイン学科で陶芸の授業を担当し、1970(昭和45)年からは新設された工芸学科に移り、1999(平成11)年に退職するまでの31年間にわたって後進の指導にあたりました。
本展では、2年前に作家より大阪芸術大学に寄贈された作品34点を紹介いたします。1950年代から2010年代に制作された作品群から、それぞれの時代の現代美術の動向とも呼応し、陶による前衛的な立体表現の在り方を探求してきた彼の姿勢とその展開をぜひご高覧ください。
【出品内容】
林康夫の陶芸作品34点
その他関連資料
【会期】
2026年6月22日(月)~7月9日(木)
【開館時間】
10:00~17:00(入場は16:40まで)
【休館日】
日曜日
【会場】
芸術情報センター 展示ホール