ジェットダイスケ写真展「耳鳴りの境界 ─ 水辺のかたちを知る試行錯誤 II ─」
【作家】
ジェットダイスケ(映像学科卒業・短期大学部客員教授)
【作家プロフィール】
ジェットダイスケ/JETDAISUKE
1974年生 動画クリエイター・写真家
大阪芸術大学短期大学部客員教授
「水辺のかたちを知る試行錯誤」(2023年)の続編として本展を制作
【内容】
他者の耳鳴りを聴くことはできない。それは個の内にのみ現れる。蜃気楼という大気光学現象もまた同様である。光の屈折により、観測者からは遠方の風景が歪んで見える。しかし実際に遠方の地形が歪むわけではない。
2025年1月、私は左耳に突発性難聴を発症した。以来、音の輪郭はぼやけ、発振器のような高音の耳鳴りが絶えず押し寄せてくる。
同年5月、生まれ故郷の富山湾で蜃気楼を取材した。十年ほど撮影を続けてきたが、特にこの時は春霞が濃く、得られた像は精細さを欠く不鮮明なものであった。それに比べれば、ザラついた写真の粒状感の方が、むしろ確かな実在性を帯びていた。
「私の耳と同じだ」
翌日から蜃気楼の像のもとである対岸の街を訪ね歩いた。橋、灯台、煙突、高層ビル。特徴的な建造物が明瞭な解像度で迫ってきた。砂浜では、波に運ばれた流木が点々と横たわっていた。それらは海と陸との境界が曖昧であることを示す痕跡だ。耳鳴りもまた、外界と内面のあいだに揺らぐ、私自身の境界線かもしれない。
【期間】
2026年5月21日(木)〜6月1日(月)10:00〜18:00(最終日15:00まで)
入場無料 ※休館日:5月26日(火)・27日(水)
【トークイベント】
写真展作品解説
2026年5月23日(土)16:00-17:00
【会場】
OM SYSTEM PLAZA
【所在地】
〒160-0023
東京都新宿区西新宿 1-24-1 エステック情報ビル B1F
電話番号:03-5909-0190
【アクセス】
新宿駅西口から徒歩5分
新宿西口地下ロータリー左側の地下道を都庁方面に進む。地下道上部に「エステック情報ビル」の表示あり。
都営地下鉄大江戸線都庁前駅から徒歩4分
B1出口から地下道を新宿駅方面に進む。地下道上部に「エステック情報ビル」の表示あり。
【Webサイト】