UP&DOWNって、なんだ?
【著者】
黒田都華さん(舞台芸術学科ポピュラーダンスコース 卒業/大学院 博士課程前期 芸術制作専攻 舞台研究領域 修了)
【著者について】
有限会社オンタイムジャパン取締役。
DANCE COMPANY「みやか組」主宰。
1999年生まれ、兵庫県三田市出身。
4歳よりダンスを始め、国内外のバトル・コンテストで受賞多数。振付・舞台・教育の現場で幅広く活動。舞台芸術を基盤に、ダンス教育に関する研究で修士号を取得し、査読付き論文も執筆。現役ストリートダンサーとしての身体感覚と学術的視点の両面からダンスを捉え、実践と研究を横断しながらその本質を探究している。
【出版社】
ザメディアジョン
【定価】
2,200円(税込)
【発売日】
2026年6月16日
【内容】
「アップダウンって、なんだ?」
その問いに、言葉で答えられますか。
ストリートダンス、ヒップホップダンス、リズムトレーニング。
どのジャンルでも必ず登場する「アップダウン」という基礎。
初心者レッスンでも、プロダンサーの現場でも、
当たり前のように使われているこの動きは、
なぜか“正確に説明されること”がほとんどありません。
・アップダウンとは何か
・アップとダウンの違いとは何か
・正しいやり方やコツは存在するのか
・リズム感やグルーヴとの関係は何か
本書は、こうした疑問に対して、
ハウツーではなく「構造」と「文化」からアプローチする一冊です。
調査の過程で明らかになったのは、ひとつの事実でした。
――アップダウンに、統一された正式名称は存在しない
定義が揺れ続けてきた理由。
指導現場ごとに異なる説明。
そして、創始者たちが“あえて固定しなかった”可能性。
本書では、ストリートダンスの背景にある黒人文化、
日本における受容のズレ、教育現場での扱われ方などを整理しながら、
「アップダウンとは何か」を多角的に掘り下げていきます。
・アップダウン=上下運動という誤解
・ノリ(グルーヴ)は動作ではなく音との関係性である
・ジャンルごとに異なるリズムの取り方
・全方向に広がる身体操作としてのアップダウン
図解と証言をもとに、
これまで“感覚でしか共有されてこなかったもの”を言語化し、
誰もが再考できる形に提示します。
本書は、ダンス初心者のための入門書ではありません。
また、特定の正解やフォームを提示する技術書でもありません。
むしろ、こう問い直すための本です。
「なぜ、アップダウンは説明されなかったのか?」
読み終えたあと、あなたのリズムの取り方、音の聴き方、
そしてダンスそのものの捉え方が、静かに変化しているはずです。
上手くなるための一冊ではありません。
しかし、踊りの“深さ”を変える一冊です。
■目次■
序章|UP&DOWNって、なんだ?
第1章|UP&DOWNの構造 ─なぜ説明できないのか
第2章|ストリートダンスとは何か ─黒人文化と憧れ
第3章|日本のダンサーとUP&DOWN ─感覚のズレ
第4章|UP&DOWN誕生ヒストリー ─全方向の動き
第5章|Let’s Groove! ─なぜ、こんなに気持ちいいのか
第6章|継承者の証言 ─100年の継ぎ足しのタレ
終章|UP&DOWNが映し出すもの