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受賞

第5回葬祭施設・火葬場・墓地「学生優秀設計賞」

2023.09.27

【最優秀設計賞】

亀井風香さん(建築学科 卒業生)


亀井風香さん(2022年3月卒業)の卒業制作「生生世世~生と死が共存する建築~」が、一般社団法人火葬研による第5回葬祭施設・火葬場・墓地「学生優秀設計賞」において、「最優秀設計賞」を受賞しました。

「生生世世」(しょうじょうせぜ)と題する作品について、亀井さんは次のように述べています。「死に関する場所は町の離れにあり、普段は目にすることもあまりありません。私はそうではなく、日常的に生と死が共存するべきだと考えます。死があってこその生だからです。豊かな自然に恵まれた敷地(和歌山県古座川町)に建つこの建築は、死の施設でありながら日常的に利用できる生の場所でもあります。その中で人々は生と死を日常的に体験し、死と向き合い生を大切にしていくことができるような空間を構想しました。」

このコンセプトのもとに、立方体ユニットの組合せとその崩れ、丹光の輪といったデザイン原理で造形された建築は、大自然の中に広がる美しい空間として実現されています。

優秀設計賞の講評文には、「亀井さんの作品は、過疎地の場所を大胆に展開し、過疎化地域における地域の在り方を示した力作で、生と死を融合させた発想をもとにした計画をうまくデザインしたところが評価されました」と記載されています。

(優秀設計賞03 亀井風香:「生生世世」~生と死が共存する建築~、火葬研究26、pp.26-29、2022.11)