建築学科 研究分野

建築分野 発想力を技術が支える。芸術大学ならではの建築の学びがある。

建築芸術は、人によって日常的に使用される、いわば「生活の器」。建築分野のカリキュラムも「人間にとって、豊かな生活環境とは何か」という視点から出発し、快適な環境を創造できる建築のプロを育成します。工学技術中心の建築学とは異なり、良い建築のヒントを、大胆で自由な芸術的発想の中に求める点が大きな特長です。建築のプロを目指す上で技術的な知識と技能の修得は欠かせませんが、大切なのは建築という手段を通じて何かを表現しようとする意欲。建築分野では、基礎となる製図や構造力学をマスターし、さらにCADなどで3次元の立体的造形の技術を修得。また設計実習では、住宅規模の小さな建物からオフィス・商業施設・巨大公共建築など、あらゆるスケールの建築物に対応できる力を段階的に養います。

分野写真

環境デザイン分野 本当に人間の住む街とは?を見つめる環境デザイナーという仕事。

環境デザイン分野の目標は、人と都市の関係を理解し、都市と自然の調和を図るランドスケープデザインを創造する人材を育成すること。造園、地域、都市の3つの方向から環境デザインを学び、個人の住宅や庭園、公園や緑地、都市などを対象とする景観デザインに取り組みます。建築の基礎力を養うため、製図・構造力学、模型制作、デッサン力、色彩の知識、文章力など基本となる技術を修得した上で、個人住宅から国土計画まで、多様なスケールの空間造形を経験。フィールドワークを重視して観察力、表現力を高めます。

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教員ピックアップ

門内 輝行(もんない てるゆき) 建築学科長
1950年岡山県生まれ。工学博士。一級建築士。京都大学卒業後、東京大学大学院修了、東京大学助手、早稲田大学助教授・教授を経て、京都大学大学院教授。2016年より本学教授、京都大学名誉教授。専門分野は、建築・都市記号論、デザイン方法論。豊かな生命と暮らしを育む生活環境をデザインする理論と実践に注力。日本建築学会賞(論文)などを受賞。

人間と環境の関係を解読し、機能や意味の
豊かな建築を生み出す術を学ぼう

建築は、雨風をしのぎ、暑さ寒さを調整するといった「物理的機能」と、同時に目に見えることからイメージや美しさを表現する「記号的機能(意味)」を持っています。これらの機能・意味を具体的な形態・空間として実現する「機能的で美しい建築」を創造することによって、人間と環境の好ましい関係をつくっていくことが建築のはたす役割といえます。とくに今後は、ひとつの建築だけでなく、都市としての美しさを生み出すことのできる人材が求められます。建築と環境、この両輪を修める大阪芸術大学での学びは、将来の大きな力になるでしょう。
田口 雅一(たぐち まさかず) 教授 (建築構造デザイナー)
建築構造を専門とするTAPS建築構造計画事務所代表。個人住宅から商業建築まで、幅広い建物を手掛け、構造の観点からデザインを提案している。

注目度を増す建築構造分野に、デザインの視点を!

私の専門である建築構造は、建物の骨組みをデザインする分野です。元来、この分野はエンジニアに近く、裏方的な役割。そのため他大学では「計算ありき」の工学的学びが主軸ですが、本学科は「デザインありき」。総合芸術大学の強みを活かし、構造デザインに力点を置いているのが特徴です。
実際、現在の建築業界において、構造分野はデザインの一部として認知されつつあり、注目度も高まっています。これからの時代、本学科だからこそ習得できる技術や発想は、とても貴重と言えるでしょう。
山形政昭
山形 政昭 (やまがた まさあき) 教授
1949年大阪生まれ。京都工芸繊維大学建築学科卒業、同大学院修士課程修了。東京大学にて学位取得、工学博士。1998年より大阪芸術大学建築学科教授。専門分野は建築歴史および建築計画学で日本の近代建築及び和洋の住宅建築に関心があり、とりわけ米国人建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの建築に関して研究をつづけている。著書には『ヴォーリズの建築』(創元社)、『ヴォーリズの西洋館』(淡交社)、『ヴォーリズ建築の100年』(共著、創元社)などがある。大学では主に建築歴史分野の授業や建築研究演習を担当している。社会活動では大阪市中央公会堂や南海ビルなど歴史的建築や文化財建造物の調査、保護に関わることが多い。
加治大輔(かじ だいすけ)教授
1970年福島県生まれ。工学博士。一級建築士。東北大学大学院修了後、同大学助手を経て2007年に本学准教授に就任。2015年より教授。専門は意匠論・建築計画。建築デザインについての研究成果を学会で発表。大学の建築・都市計画系研究室に所属した知見を活かし、建造物の建築計画・設計、事業審査にも携わる。日本建築学会、日本建築家協会、日本建築協会の各会員。

多彩な芸術文化のなかで、技術を習得し建築を学ぼう

「建築家」の語源には、“匠の長(建設の主任技術者)” という意味に留まらず、 “様々な創作の原理に通じている者” という意味があったと言われています。 これをふまえて私は「建築学」が工学的な建設技術と共に文化活動、特に芸 術に関わってなされるべきであると考えています。大阪芸術大学では、建築 士資格や建設のための技術修得に加えて、文芸・音楽・美術・舞芸・映画な ど、多彩な芸術の中で建築を学ぶことが可能であり、本来的な方向での建築 教育の環境が大学に整っています。
福原成雄(ふくはら まさお)教授
造園家・庭園デザイナー・環境デザイナー。1975年、大阪芸術大学卒業。日本庭園の伝道師として、2001年に英国の園芸品評会にて日本庭園を仲間と共同出展し「金賞」「最優秀賞」を受賞。2006年には『スコットランド・コーデン城日本庭園の復元・作庭』 ニューズウィーク特集「世界が尊敬する日本人100人」に選出。

「環境デザイナー」として
世界へ羽ばたくスペシャリストに

大阪芸術大学で日本庭園の歴史研究を行うほか、各国で日本庭園の保存修復、設計、作庭、維持管理、技術指導を行っています。環境デザイナー、建築家、造園家として海外で活躍する人材を、ひとりでも多く育てることが私の願いです。そのために大切なのは、日本の歴史文化を知り、机を離れ、見聞を広げることです。

柿沼 祐太(かきぬま ゆうた)教授
兵庫県生まれ・環境デザイナー。1980年大阪芸術大学卒業。民間企業にて環境アセスなどの業務に携わり、2004年より本学にて教鞭をとる。ランドスケープ、各種コンペや博覧会パビリオンなどのプロジェクト、商学連携によるまちづくりなども手がけている。

人や自然の観察と発見が環境デザインの提案力につながる

建築をはじめ、ものづくりでは「よくものを観る」ことが大切。そのため、ぜひ雑学者になってほしいと思います。そうなることで、技術や知識が身についていくのです。授業では「人間も自然のなかではひとつの要素である」という広い観点から、社会に有益な美を意識した環境デザインの提案をめざした学びに取り組んでいます。
奥 佳弥(おく かや)准教授
近代建築史。奈良女子大学卒業。京都工芸繊維大学大学院博士課程修了。学術博士。1990〜1992年アムステルダム自由大学留学。2007年同大学客員研究員。主な著書に『G.Th.リートフェルトの建築』『デ・ステイル1917-1932』など。

建築は環境や歴史に向き合うための
ツールでありメディア

古来、建築は重く、動かないものとして捉えられてきました。しかし今や建築は、個人や時代の世界観を表現し人間の豊かな環境や空間をつくり、過去の出来事や記憶との対話を可能にするツールであり総合的なメディアだといえます。総合芸術大学である本学の環境は、建築というメディアを自由に操るコツを学ぶ最適の場となるでしょう。

授業風景

  • 建築設計実習Ⅰ
    建築設計実習Ⅰ
  • 建築設計実習Ⅱ
    建築設計実習Ⅱ
  • 建築設計実習Ⅲ
    建築設計実習Ⅲ
  • 構造意匠演習
    構造意匠演習
  • フィールドワーク実習
    フィールドワーク実習
  • 環境デザイン実習Ⅱ
    環境デザイン実習Ⅱ
  • 環境デザイン実習Ⅲ
    環境デザイン実習Ⅲ
  • 測量演習
    測量演習
  • 造園演習
    造園演習

学生作品

  • 作品1
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  • 作品2
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  • 作品3
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カリキュラム

1年次 2年次 3年次 4年次
必須科目 講義 建築概論
環境概論
日本建築史
建築一般構造
西洋建築史 
建築構造力学Ⅰ
材料学
環境工学
建築設備
建築法規
施工
演習 建築造形演習 建築CAD演習Ⅰ 建築CAD演習Ⅱ
実習 建築設計実習Ⅰ
卒業制作 卒業制作
選択
必須科目
講義 住居論
建築計画論Ⅰ
建築設計論Ⅰ
造園学
建築計画論Ⅱ
建築設計論Ⅱ
都市デザイン論
植栽デザイン論
ランドスケープ論
造園デザイン論
建築設計論Ⅲ
都市計画論
建築計画論Ⅲ
建築構造力学Ⅱ
保存再生論
近代建築論
造園計画論
造園施工管理論
庭園史
地域計画概論
土木工学
景観保全論
生態環境論
環境緑化論
建築論 
海外建築事情
選択科目 演習 構造意匠演習 建築計画演習Ⅰ★
環境デザイン演習Ⅰ☆
建築構造演習
建築計画演習Ⅱ★
環境デザイン演習Ⅱ☆
造園演習
測量演習
CGプレゼンテーション
建築環境芸術演習
実習 フィールドワーク実習Ⅰ 建築設計実習Ⅱ★
環境デザイン実習Ⅰ☆
フィールドワーク実習Ⅱ
建築設計実習Ⅲ★
環境デザイン実習Ⅱ☆
フィールドワーク実習Ⅲ
建築設計実習 Ⅳ★
環境デザイン実習Ⅲ☆
フィールドワーク実習Ⅳ
★建築分野専攻学生必須 ☆環境分野専攻学生必須
※このカリキュラムは2013年度入学者用履修案内をもとに作成しています。2013年度は変更になる予定です。
  • 建築分野
  • 環境デザイン分野
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