兵庫県警察の交通安全対策に多大な貢献を果たした功績により、大阪芸術大学短期大学部と、墨絵アーティストで大阪芸術大学デザイン学科客員教授の茂本ヒデキチ先生に、兵庫県警察から感謝状が贈呈されました。
2026年3月13日、兵庫県警察本部にて「交通部長感謝状贈呈式」が開催。大阪芸術大学短期大学部による長年の交通安全啓発活動、および茂本ヒデキチ先生によるビジュアル制作に対し、交通安全意識の向上に多大な理解と協力があったとして、田中英敦交通部長より感謝状が贈られました。
大阪芸術大学短期大学部では2017年度より、Kiss FM KOBE、兵庫県、兵庫県警察との産官学連携の取り組みとして、「人にも環境にもやさしい自転車を安全に利用してほしい」という願いを込め、兵庫県の高校生を対象にしたデザインコンテストを実施しています。
2024年度までは、「チャリンコステッカー」のデザインを募集。自転車に貼付する反射材ステッカーを制作・配布し、自転車の交通安全を呼びかけてきました。2025年度からは、より多くの人の目にふれるよう、A3サイズの「チャリンコポスター」のデザインコンテストへと発展。同年度は兵庫県内13校から計100点の応募が寄せられ、7点の優秀作品が選出されました。受賞作品は兵庫県警察本部交通企画課の公式SNSなどを通じて広く発信され、さらに高い啓発効果を上げています。
贈呈式に出席した塚本英邦学長は、「デザインにすることで、ふだん関心を持つ機会の少ない交通安全について高校生たちが自ら考え、周囲の意識も高めるきっかけになります。これからも若い世代に響く取り組みを続けていきたい」と語り、今後も社会課題へ向き合う姿勢を示しました。
個人として感謝状を贈られた茂本ヒデキチ先生は、自転車の一時停止をテーマにした交通安全ビジュアルを制作。警察官の凛とした姿と「一時停止 自転車もストップ!」の標語を、墨絵ならではのダイナミックな筆致で描き出しました。
このビジュアルはポスターとして兵庫県内の警察署や駅などに掲示され、兵庫県警の田中英敦交通部長も「標識のように一目で伝わる力があります。先生の絵は大変印象に残り、啓発効果も非常に大きいですね」と高く評価。神戸市中央区・生田署仮庁舎の工事フェンスには等身大サイズのポスターが掲示され、大きな注目を集めています。その圧倒的な訴求力から、兵庫県内のみならず全国の警察からも掲示依頼が相次いでいます。
表彰式後には、兵庫県警の山内寿之交通企画課長も交えた歓談が行われ、2026年4月の道路交通法改正に伴う最新の交通ルールや今後の啓発のあり方などについて意見が交わされました。大阪芸術大学グループは、これからも表現の力を通じて安全安心な社会づくりに貢献していきます。
絵は万国共通の言語です。文字だけでは伝わりにくい内容でも、絵が一つドンとあれば「なんだろう?」と関心を向けてもらえる。特にイラストやキャラクターのようなビジュアル表現は、子どもや若者も含め広く理解を得やすいのではないかと思います。 今回のビジュアル制作では、警察官の「ダメなものはダメ」という揺るぎない姿勢を際立たせ、漫画的になりすぎないよう配慮しながら、躍動感を重視しました。前に伸ばした手のパースや土煙など、瞬間の迫力が伝わる表現にこだわっています。誰もが一目で「止まらなければいけない」と直感できるよう、視覚的な訴求力を追求しました。 実は亡き父が愛媛で警察官として勤務していたこともあり、このような形で警察業務に貢献できたことは大変光栄で、父も喜んでくれているのではないかと思います。私自身も自転車に乗る機会が多いので、まずは自分自身が交通ルールを遵守することが重要だとあらためて感じています。表彰された私が違反して「ポスターを描いた人なのに」と思われては本末転倒ですからね。 今回の作品が全国の警察で活用されることも非常に嬉しく、今後もこのような機会があれば、より新しい表現で挑戦したいと考えています。この受賞を励みに、表現を通じてメッセージを伝えることの大切さを、学生たちにも感じてもらえるように取り組んでいきたいと思います。