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キッズ・アートカレッジ キッズ・アートカレッジ

初等芸術教育学科 / その他
2016/10/22

多くの子どもたちを招いて
芸大のキャンパスでアート体験

大阪芸大のキャンパスに地域の子どもたちを招いて、芸術や創作する楽しみを体験してもらおうという『キッズ・アートカレッジ』。このイベントも6年目となり、すっかり地域にも定着。今回も定員を大きく超える参加申込がありました。

学生たちは事前に綿密な企画を立て、案内板や飾りつけなどを準備。当日は運営スタッフとして、それぞれの担当に分かれて、多くの子どもたちと触れあいました。

事前に準備をした模造紙やダンボール箱に自由にお絵かきをする「からだでアート」は、屋外で開催。子どもたちは全身でお絵描きに挑んでいました。他にも音楽運動療法にもとづくダンスや、スーパーボールロケットや葉脈標本をつくる科学実験、ペットボトルや牛乳パックを使った楽器づくり、俳句体験など、数々のプログラムを実施。子どもたちと一緒になって現場を駆けまわっていた学生たちですが、常に 安全面にも配慮をしながら、無事にすべてのプログラムをやり遂げました。

「こどもふれあい体験実習」を必須科目としている初等芸術教育学科3年生を中心に、子どもと触れあいながら、子どもが宿すエネルギーやクリエイティビティを引き出す『キッズ・アートカレッジ』。初等芸術教育学科の看板プロジェクトとして、これからも地域の先生や保護者のみなさんからも期待される創造体験の機会となるはずです。

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Interview

初等芸術教育学科 初等教育コース
一瀬 智香さん

3年生になって『キッズ・アートカレッジ』にはじめて関わりました。毎回、来場者がとても多い企画だと聞いていたので、副代表を担当することになり、すごく責任重大だなと身が引き締まる思いでした。どれくらいの子どもたちが集まってくれるのか、イベント当日まではっきりとわからないなかで、スタッフとなる学生の配置やシフト、設備のことを考えながら準備をするのは難しい面もありましたけど、できるだけ情報をみんなで共有しながら、スムーズに運営できるよう心がけました。
当日は、ダンスプログラムの担当になって、子どもたちと一緒にダンスを踊りました。恥ずかしがってしまう子どももいるので、授業で教わったように、子どもたちの興味を引くことをしようと思ったのですが、『キッズ・アートカレッジ』では幼稚園から小学生まで幅広い年代の子どもたちが参加していて、一人ひとり子どもたちの興味は全然違っているんです。様子をよく見ながら声をかけて子どもたちと接することは、授業とはまた違った学びになりました。なによりも自分が思いっきり楽しもうという姿勢がなければ、子どもたちにはバレてしまいます。私が本気で楽しんでいたら、自然と子どもたちが集まってきて、あ っという間に私を追い越して、もっと楽しいものに変えていくんですよ。子どもってすごい! とあらためて感じました。私は、子どもがそうやって自分で表現して楽しむ場をつく っていけるような、そんな幼稚園の教員をめざしたいと思います。

初等芸術教育学科 初等教育コース
藤原 沙良さん

私は、ダンスに苦手意識があったのですが、『キッズ・アートカレッジ』の当日はダンスプログラムの担当になりました。ダンスに触れてこなかった私が子どもたちに教えるなんてことができるんだろうかって、ちょっと悩みました。当然、私ひとりが担当するわけではないので、先生や周りの学生たちと意見を交換しながら進めていくことで、当日は無事に役目を果たせたのですが、自分が得意ではないことだからこそ、気づいたり伝えられることもあるんだと知りました。どこが難しくてわかりにくいのか、できないのか、自分の体験に照らし合わせながら、子どもたちにも伝えることができたと思います。
私は、自分が幼稚園の年長だったときの先生が大好きで、今でも忘れられません。よく空想の世界に行ってしまい、怒られることの多かった小さな頃の私に対して、優しく、周りの子たちと同じように接してくれました。そのときの先生みたいに私もなりたいんです。『キッズ・アートカレッジ』の現場でも感じましたが、子どものパワーは本当にすごい。だからこそ、子ども一人ひとりの個性を大事にしながら、きちんと子どものことを見ている先生になれるよう、がんばっていきたいと思います。