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中村天平先生による特別講義 中村天平先生による特別講義

演奏学科
2024/02/06

2024年1月17日水曜日、演奏学科卒業生で客員教授の中村天平先生による特別講義が行われました。

「アーティストの価値をどう高めるか?」をテーマに、自己プロデュース力(りょく)の重要性を学生たちに訴えかけました。

演奏技術だけではなく、その人の人生の歴史、背景(ストーリー)が音となり魅力となり、人の心を打つ表現のひとつとなる•••。

キャンピングカーでヨーロッパの46か国を訪れて、その背景や環境から音を生み演奏活動を行い、演奏会場もコンサートホールのみならず、どんな場所をもステージとしてパフォーマンスされる行動力、精神力に大変な説得力を感じました。

トークと共に旅のスライドをバックに演奏を披露され、学生たちも先生の背景(ストーリー)に思いを馳せながら聴き入っていました。

演奏後には学生8名と先生による座談会も行われました。

そこでは将来のビジョンとそれに向けてどのような行動を起こしているのかを質問され、学生たちは一人づつ返答。

時折先生からのアドバイスが入り、参加した学生たち皆がハッと気付かされるような意義深い講義でした。

中村天平(なかむらてんぺい)先生

作曲家・ピアニスト

神戸出身。中学時代に阪神大震災で自宅が全壊。高校は半年で中退し、解体業に従事。

17才から本格的に音楽を始め、音楽専門学校を経て大阪芸術大学演奏学科ピアノコースに進学し首席で卒業。2006年よりニューヨークヘ留学。2008年にEMIよりCDデビュー。2010年にはニューヨークのカーネギーホール(ワイルリサイタル)でのデビューを果たす。

以降毎年アメリカ、ヨーロッパ・ツアーを行っており、オランダのコンセルトヘボウをはじめ欧州各都市で演奏。日本国内では世界遺産・熊野古道での「紀伊半島秘境コンサートツアー」も実施。

被災地にピアノと音楽を届ける震災復興支援プロジェクト「ライジングサン」を2012年から2017年まで活動、兵庫県芸術家協会から奨励賞を授与される。

2017・2018年日本全都道府県を自身の車で巡る「全国行脚コンサートツアー」を行い、2019と2022年にヨーロッパ全カ国で演奏活動を行う前代未聞のツアーを達成。

戦争開始後ウクライナ支援のためのチャリティや現地での演奏活動に加え、大阪芸術大学の客員教授も務めるなど、常に精力的に活動を展開している。