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Audio Rocket Fes 2023 Audio Rocket Fes 2023

音楽学科
2023/11/30

音楽学科主催の『Audio Rocket Fes 2023』が9月22日、23日の2日間にわたって開催されました。

『Audio Rocket Fes 2023』は、『秋の電子音響祭』から名前を変え、今年で3回目の開催となりました。作曲や音響、録音、舞台転換はもちろん、企画や広報活動などの運営を音楽学科の学生が行いました。コロナ禍の制限されたイベントから、“生”の音を“同じ空間”で聴いてもらうイベントに戻していけるよう、学生達で試行錯誤しました。その中で、特に技術監督として、加登匡敏先生の約半年間の指導のもと、音響技術面でのクオリティ向上をめざしました。また、ポスターデザインをデザイン学科に、映像記録を放送学科にご協力してもらい、イベント全体のクオリティ向上にも努めました。

本番中オペレートしている学生達

初日は、大阪芸術大学情報センター1階アートホールにて、クラシック作曲系授業内作品の実演発表と、クラシックを中心としたゲスト教員パフォーマンスでした。


アートホールのパイプオルガンを背景に、トップバッターを飾るのは、音楽学科2年生の山﨑世知留さんのマリンバと、志村哲先生の尺八演奏です。独創的な世界観でホールを包み込み、素晴らしいイベントスタートを切りました。

マリンバと尺八の共演

続いて、学生が授業内で作曲したクラシック音楽作品を、演奏学科の演奏協力のもと生演奏で披露しました。自身で作曲した作品を生演奏で発表できるのも、大阪芸術大学の魅力的なところです。学年を重ねるにつれ、楽曲の完成度も高くなるので、下級生にとっても上級生の作品から刺激を受ける良い機会となりました。


そして続くのは、ゲスト参加していただいた音楽学科教員方のパフォーマンスです。田中久美子先生の発表では、学生とのコラボレーションも実現し、学科の強いつながりを感じる事ができました。イベント初日のラストを飾るのは、バリトン歌手の時宗務さんをゲストとしてお迎えした、河合摂子先生の発表です。河合先生の個性あふれる生き生きとした力強い演奏で会場を圧巻し、1日目は幕を閉じました。

ゲストの先生方

2日目は、同じく情報センター地下2階、実験ドームに会場を変え、産学連携プロジェクト「明珍本舗・火箸風鈴」プロジェクト作品発表から幕を開けます。本プロジェクトは、「株式会社エー・ティ・エー」からの企画提案と「明珍本舗」からの「火箸風鈴」提供を受けて実施されました。音楽学科独自の授業カリキュラムとのコラボレーションにより、作品制作/研究を行うことを目的としています。

どこか神秘的で懐かしい響きのする明珍火箸を使用し、先生方や学生による尺八演奏、雅楽、電子音響音楽作品、キーボード演奏の組曲「楽の器~明珍火箸の宇宙」を約1時間かけて演奏しました。終盤には来場者の方々の明珍火箸体験もあり、ドーム内はさまざまな音が融合と飽和を繰り返し、まるで宇宙にいるかのような空間を創り出しました。

組曲「楽の器」演奏中の実験ドーム

続いては、電子音響音楽の授業内作品をはじめ、在校生を中心としたライブパフォーマンスです。小説を音で聴く作品や、ギター2本と電子音響音楽のユニット、そして、クラシック曲をアレンジしたバンド演奏へと続き、音楽学科生ならではの独自の感性を発揮し、イベントは大盛況に終わりました。

学生演奏の様子