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教養科目・専門関連科目新入生の皆さんへ 教養科目・専門関連科目新入生の皆さんへ

教養科目・専門関連科目 / その他
2020/03/01
新入生のみなさん、入学おめでとうございます。
今年はコロナウイルスへの対応で、入学式も顔をあわせてのガイダンスも行うことができません。実際に授業が行われるのも、5月8日からということで一か月程、遅れることになります。折角、希望をもって入学したのに外出もできず、自身の部屋で過ごすことに、やりきれない思いを抱いておられることでしょう。私達、教員も今は自宅で仕事をしています。
でも考えてみてください。外出するのは難しいけれど、一か月もの時間を手にいれたのです。その間に色々なことができるかもしれません。

皆さん方が入学したのは、大阪芸術大学です。この大学は他の大学とはそうとう違っています。世間の「普通」を脇において、わくわくしながら自分の考え方や技をみがき、今までの自分と異なる世界に出会い、夢に向かって大きく変わって行けること、それを実現できる学びの世界が広がっています。
皆さんが最初に受ける授業の多くは教養課程の授業です。芸術を学ぶには、専門の科目だけを学べばいいのでしょうか。アーティストとして作品を創ってゆくには、それを生み出すための知性と幅広い教養が求められます。それは作品の質に反映されることになります。芸術にたずさわる者としての知性や造形的な回路を養うのが教養課程です。
皆さんが所属するそれぞれの学科の講義だけではなく、他の学科の講義も受けることができます。あるいは1年生から少人数のゼミ形式で行う教養演習という授業もあります。
今年の授業は、しばらくオンラインでの授業になるかもしれません。私達、教員もはじめての試みになりますが、世の中の人々は皆、この状況に適応するためにさまざまなことに取り組んでいます。
大阪芸術大学は本当に面白い大学です。私は26年前に本学に赴任し、その時は公園や動物園の歴史を研究する人間だったのですが、芸大で様々な先生方と出会い、色々な取り組みをするうちに、すっかり変わってしまい、今では動物園デザイナーとして全国で様々なデザインの発信を行っています。


大阪芸術大学はそういう不思議な器なのです。でも、じっとしていてはダメです。積極的に他学科の友人をつくり、先生や先輩に挑んでください。もししばらく今の状況が続くならば、オンラインでの出会いになるかもしれませんが、そのうちにキャンパスで皆さんのお顔を見て、語り合える日が来ることを楽しみにしています。芸大に来てよかったといえる授業と先生方、そして仲間たちとの出会いが待っています。


(私が大学に入学したのは、1972年ですが、前年までの学生ストライキの影響で、授業が始まったのは、やはり5月の連休明けでした。)今年に入り、3月頃から世の中は一変しました。いえ、世界が様変わりしてしまったのです。大変な事態ではありますが、このような体験は一世紀に一度あるかどうかでしょう。日々激変する世界を見つめながら、世の中のありようを考えることもできます。このあり様を芸術として表現することができるかもしれません。

なお、全学共通の連絡事項は本学のホームページに掲載されます。随時更新されていますので、こまめにチェックをお願いします。また、学科からの情報は、メールや大阪芸大UNIPAでお知らせいたしますので、各自、確認してください。 何卒、皆さんのご理解とご協力を、よろしくお願いいたします。