Topics
楽器メーカー「Fender(フェンダー)」が、2021年3月25日に発売した「Made in Japan Hybrid II」シリーズのプロモーションにあたり、2月28日、3月1日の2日間にわたり、大阪芸術大学構内で撮影が行われました。
同プロモーションは、デザイン学科 客員教授・古平正義先生が中心となり制作され、プロのスタッフやモデルに加え、演奏学科 ポピュラー音楽コースの学生2名が撮影に参加しました。
完成したプロモーション映像はこちら
スチールおよび映像の撮影は、主にキャンパスの始点に位置するアートサイエンス学科棟で行われました。学科を超えた創造と学び・交流が生まれる空間として、大阪芸術大学 建築学科客員教授である妹島和世先生の設計により、2018年11月に誕生した校舎です。
Fenderの新シリーズ「Made in Japan Hybrid II」のターゲット層が若者ということで、学生や音楽の未来を想起させるような場所で制作を行うことになり、アートサイエンス学科棟での撮影が実現しました。
フェンダーミュージック株式会社 マーケティングディレクター・新垣律子さんは、「学校を舞台にしてプロモーション撮影を行うのは、フェンダーミュージックとしては珍しい取り組みで、撮影前からとても楽しみにしていました。当日は、学生さんにご協力いただき、気持ち良く、そして楽しく撮影を進行することができ、撮影にご協力いただいたことに大変感謝しております」と話します。
フェンダーが世界的に行った調査によると、ストリーミング音楽への需要が著しく高まる中、多くの人にとって、音楽は生活の一部に欠かせないものとなっていることが分かっています。
また、自発的かつ気軽に、自身の作品をSNSなどで世界の音楽ファンと共有できるプラットフォームが充実してきており、ギターは表現するためのツールとして、ここ数年、特に注目を集めていると言います。
「Made in Japan Hybrid II」シリーズのプロモーションには、自己表現や、仲間と音楽を奏でる喜び、作品をつくることの楽しさ、楽器の演奏技術を習得することで広がる新しい世界、そのような喜びと楽しさを伝えたいという思いが込められています。
今回撮影されたスチールや映像は、フェンダー公式ウェブサイトや、Twitter、Facebook、Instagram、YouTubeなどSNS、各種雑誌やオンランメディアで公開されています。また、店頭における製品プレゼンスを高めるためのディスプレイデザインにも使用される予定です。
映像では、これまでにも仕事をご一緒しているギタリストのYukio Murataさんに音楽をお願いした楽曲を起用しました。Fenderのブランドイメージや、今回の製品シリーズ・各モデルの特徴が活きる曲を実機でレコーディングし、撮影現場でのプレイの指導や、最後の編集までお付き合いいただきました。音と映像のズレを極限までなくし、雰囲気だけではない仕上がりになったと思います。
撮影に参加した学生のお二人に事前に音源を送った際、非常に短い期間だったため、学科の中村先生は少し気にかけていらっしゃいましたが、撮影当日、その不安を見事に払拭する堂々としたプレイで、感激しました。今回はプロジェクトの性質上プレイヤーの顔はあまり出ていないのですが、近い将来、撮影に参加した人がスターになって、「実は、学生時代にフェンダーのプロモーション映像に出ていました」と振り返るようになるのを楽しみにしてます。
今回のように、スタイリストや演技指導の方々がいる中で、本格的な撮影に参加するのは、初めての体験でした。初めに絵コンテなど資料を拝見させていただき、そこから段取り良く撮影が進んでいくことに、さすがプロの仕事だと感銘を受けました。撮影当日のスケジュールやシーン割りなど、全て予定通り行われ、スタッフの皆様それぞれの仕事に対する熟練度を目の当たりにしたように感じます。
また、Fenderの新商品のプロモーション撮影ということで、楽器を魅せる映像や写真撮影が行われたため、普段しないようなポーズや楽器の構え方をする必要がありました。演出の指示通りに上手く対応しなければならなかったことに苦労しました。
限られた時間の中で、制作チームのメンバー全員が、1つの作品を作るために尽力することは、演奏活動と重なる部分があるように感じます。私自身も、演奏活動において普段から心がけていることですが、チームで協力する際、自身ができる最善の働きをそれぞれが知っていることが大切で、プロとしての高い意識を持つ重要性を学びました。今回の撮影で経験したことを、今後の自身の活動に活かしていきたいと強く思っています。