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大阪芸術大学 ウインド・オーケストラ 第38回定期演奏会 大阪芸術大学 ウインド・オーケストラ 第38回定期演奏会

演奏学科 / その他
2016/10/10

歴史ある定期演奏会を、
成功させた若き演奏者たち

2016年で38回目を数える「大阪芸術大学 ウインド・オーケストラ」は、管打楽器を専攻する学生にとって大きな発表の場。この日のために学生たちは、個人練習と合同練習を積み重ね、音の統一や曲に合わせた音色へのこだわりなどを追求してきました。

演奏学科教授の森下治郎先生指揮のもと、第一部ではブラスの響きや各楽器の音色を聴かせる3曲を演奏。第二部は演奏学科准教授の西田和久先生の指揮で、演奏時間が40分にも渡る交響曲「キリストの受難」を演奏。キリストの生涯を吹奏楽で表現したこの曲を、フリーアナウンサーで大阪芸大放送学科教授でもある和沙哲郎先生によるドラマチックなナレーションを交えながら演奏し、好評を博しました。

1000名を超える観客からの鳴り止まない拍手のなか、アンコールを迎えた「大阪芸術大学 ウィンド・オーケストラ」の若き演奏家たち。こうした大舞台でのコンサート経験を通じて、オーケストラの一員としての素養を身につけていくのです。

Interview

演奏学科 管弦打コース
坂本 詩歩さん

「日焼けする部活は嫌だ」。そんな不純な動機ではじめた吹奏楽でしたが、気づけば中・高・大と9年間もホルンを吹き続けています。とくに大阪芸大に入学してからの4年間は、学内外の演奏会に定期的に出演することができて、その都度に目標を持って取り組めたし、参加するごとに成長を感じることができました。<br>大学生活最後のウィンド・オーケストラも、参加しないという選択肢は自分にはなく、当たり前のように参加しました。とくに今回は、奏者としていくつかのソロパートを担当しましたし、好きなのになかなか機会に恵まれなかった『春の猟犬』を演奏できたのも感慨深いです。この曲の中間部と後半にあるホルンのソロが聴かせどころなんですよ。<br>また、今回のウィンド・オーケストラで、私はブラスインスペクターという進行をサポートする役割を担いました。ただ、みんなで音を合わせることが本当に難しくて。本番を迎えるまでにホルンパートや金管セクションなどで何度も練習を重ねましたが、満足がいくことなどほとんどありませんでした。当日の最終リハーサルまで調整を重ねたくらいですから。でも、本番では練習したことのすべてを出し切れたと思います。私たちの演奏を聴いて、涙してくださったお客さんがいたそうです。自分たちのめざしていた音楽が、お客さんまで伝わったのではないかと思うと、とてもうれしいですね。

演奏学科 管弦打コース
北川 桃子さん

高校3年生のとき、このウィンド・オーケストラを聴きに行って、自分も同じ舞台で演奏したいと思いました。それが大阪芸大に入学を希望するきっかけでした。あれからもう5年が経つのかと思うと、同じ舞台に立つことに感慨深いものがあります。<br>今回のコンサートでは、第二部でF.フェルラン作曲の交響曲第2番『キリストの受難』を演奏します。その第3楽章の頭で、ダラブッカという民族楽器を叩くのが私のいちばんの見せ場でした。ダラブッカはアラブ音楽やトルコ音楽で使われる楽器で、足に挟んで叩きます。音もかなり独特なので、お客さんにも楽しんで聴いていただけたのではないでしょうか。<br>私が担当するパーカッションは、叩けば誰でも音を鳴すことができるパートだと思われがち。でも、とても奥が深くて、打ち方や響かせ方を変えることで多彩な音色を表現できるパートなんです。お客さんたちは何気なく耳を傾けているだけだとしても、叩き方への想いがあるかどうかで音の伝わり方は変わります。ひとりでも多くのお客さんに、それが伝わればいいですね。私の想いのこもった「音」を、もっといろんな人に聴いてほしいと思います。

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