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美術館で名画に触れた体験をもとに、実際にアートを制作する。そんなユニークな美術セミナーが、あべのハルカス美術館で開催中の「ピカソ、天才の秘密」展で行われた。
大阪芸術大学では、アートを志す高校生に向けて、特別美術セミナーを開催している。過去5回の企画はいずれも好評を博し、第6回目となる今回は、あべのハルカス美術館で「ピカソ、天才の秘密」展の開催を記念して行われた。美術館を貸切って名画を鑑賞し、大阪芸術大学美術学科教員の指導を受けながら作品を作るという貴重な体験に、参加した高校生たちは、いきいきと目を輝かせて取り組んだ。
第3日目は仕上げ作業。時間をおくことで新たなアイデアがわき、前回とはがらりと違う雰囲気になる作品も。参加者の面持ちも真剣さを増していく。
完成後は、全作品を並べての合評会。作品ごとに魅力や今後の課題などが教員からコメントされ、参加者にとって大きな励みに。
「予想以上にハイレベルな仕上がり」「高校生の作品は特に既成の枠組みを超えて元気なものが多かった」などの総括に続き、「これから作家を目指すなら、人との差別化を図ることが大切」とエールが贈られた。
3日間のセミナーを締めくくる懇親会では、大学生や教員も入り交じって、和やかに談笑。「とても楽しくいい経験になりました」「また参加したい」と高校生たちは声を弾ませていた。