ここでは、その教材の中身を少しだけ紹介しましょう。 スタートとなるのは、企画書作成です。どのような意図や内容の作品をめざすのかを分かりやすくまとめ、それをもとに脚本が執筆されます。これが作品の骨格となるわけです。
次にキャラクターや背景、登場するアイテムといった作品のデザイン画を起こしていき、それをもとにシナリオ・絵コンテを作成します。コンテは設計図のような役割。ストーリーに合わせてコマ割や演出、カメラワークを決めていきます。
ここまで準備ができて、初めて原画を描く作業に入ります。カットごとの動きのキーとなる原画をパラパラマンガのようにつないでいき、動画としての動きをつけていきます。
動画を仕上げるのにはコンピュータを使用。描いた原画を取り込み、画面上で彩色を行い、さらに背景などの素材を組み合わせ、映像を完成させます。最後に編集・音響作業です。断片的な映像をストーリーに沿って組み合わせます。そこから時間を調整し、声や効果音、BGMを合わせ、作品として仕上げれば完成です。
実際の教材では、これらの行程を言葉だけでなく、実画と一緒に見ることができるのです。