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オオサカデザインフォーラム D% オオサカデザインフォーラム D%

デザイン学科 / その他
2018/06/01

著名クリエイターとデザインの可能性を考える オオサカデザインフォーラムが今年も開催

毎年5月に、国指定重要文化財の大阪市中央公会堂で開催される「オオサカデザインフォーラム」。デザイン学科7コースの全学年が参加するイベントで、ゲストの選定からポスターの制作、当日の会場運営まで、学生が主体となって担うのが特徴です。

12回目を迎える今年は「D% それが世界を変える可能性」と題し、デザイン界で活躍するゲストとともに、日々進化するデザインの可能性を考えました。

津軽三味線奏者の柴田雅人氏によるオープニングパフォーマンスで幕を開けたこの日。 メインゲストとして登壇したのは、グラフィックデザイナーの廣村正彰氏と、東京大学教授でデザインエンジニアの山中俊治氏。
さらに、本学科出身のクリエイターチーム「透明回線」による講演や、プロダクトデザイナーで本学科教授の喜多俊之先生を交えたトークセッションも催されました。

デザインフォーラムは第一線で活躍するクリエイターから刺激をもらえる、まさに出会いの場。さらに、学生たちが自らイベントを作り上げることで、コミュニケーション能力を培うこともできます。「デザインフォーラムという恵まれたチャンスを最大限に生かし、大いに羽ばたいてほしい」と、喜多先生。この日は閉会後にパーティーも催され、ゲストと学生たちが懇親を深めました。

熱論! デザイナーに必要なこと

トークセッションでは、学生から募ったさまざまな質問にゲストが答える場面がありました。たとえば、デザインを生み出すために実践しているインプット方法は?との問いには、自分が日常生活の中で接するあらゆるものを、常に職業としてのデザイナーの目線で意識して見ること、そして、俯瞰的な視点を持つことの重要性が語られました。また、これからの時代にデザイナーとして身につけておくべきことについては、造形力が必要なのは当然で、それに加えて、あらゆる課題に対応できる力が大切であるという回答が。そのためにも、何事にもチャレンジして経験を積み、感性を磨いてほしいというアドバイスがありました。


デザインフォーラムは新たな出会いをつむぐ、チャンスの場

会場となった大阪市中央公会堂は、今年開館100周年を迎える歴史的建築物です。喜多先生はトークセッションの中で、「伝統に親しみ、その心を未来のデザインにつなげていくことが大切」と語り、伝統の重要性に触れました。また、学生へのメッセージとして、「自分が本当に面白がれるものをプロになる前に見つけよう。そのためには、はじめから何か一つを極めようとせず、幅広く見て、その中から『やるんだ!』という強い意志を持てるものを見つけること。それには、どんな人と出会うかが大切になってくる。出会いに触発されると、それが確かな意欲につながります」と、力強く語りました。

デザイン学科 グラフィックデザインコース
福本 早紀さん

3回目の参加となった「オオサカデザインフォーラム」。約80名の学生が参加する大規模なプロジェクトなので、いくつかの班にわかれて進行していくのですが、私はまとめ役となる学生代表を務めました。<br>このイベントをとおして大きく培われたと思うのはコミュニケーション能力です。学生や先生はもちろん、学内外のさまざまな人と接するので、自然と会話の方法や言葉遣いなどを身につけられたように思います。高校生の頃はあまり表に立つタイプではなかったので自分でも意外なのですが、人前で話すこともできるようになりました。もちろん今でも緊張しますけどね。<br>先代からバトンを引き継いでからの約1年は、とても濃い時間が流れていました。講義型式の授業では得ることのできない、さまざまな経験ができたと思います。この「オオサカデザインフォーラム」の参加は3年生までなので、私は今回で引退となりますが、来年は観る側としてこのイベントを楽しみたいですね。

デザイン学科 グラフィックデザインコース
熊尾 里歩さん

第一線で活躍するデザイナーが登壇する「オオサカデザインフォーラム」は、デザインについてもっと詳しく知りたいと思っていた私にとって、とても魅力的なイベントでした。<br>企画から運営までを学生主体で行うため、大変なこともたくさんあるのですが、会ってみたいと思うデザイナーをリストアップして、実際に参加してもらえたときのうれしさはひと塩です。憧れのデザイナーと直に接する機会なんてなかなかないですから。<br>2016年は、海外からゲストスピーカーを招待することになったので、英語で依頼のメールを送るというこれまでにない経験も。みんなで文面を考えて、本当に通じるのか不安になりながら送りましたね。<br>この「オオサカデザインフォーラム」での経験をとおして企画や運営の仕事にも興味を持つようになったので、パソコンを使ってモノをデザインするだけでなく、プロデューサー的な視点を持ってコトをデザインできるようにもなりたいです。