本サイトはInternet Explorerには対応しておりません。Chrome または Edge などのブラウザでご覧ください。
Topics

アートアクアリウム展に、学生たちが挑戦 アートアクアリウム展に、学生たちが挑戦

デザイン学科 / 産官学連携, その他
2016/09/16

幻想的な水中アートに デザイン学科の学生たちが挑戦!

アクアリウムにアートの観念を組み合わせた「アートアクアリウム」は、2007年に東京・六本木ヒルズで開催されて以降、多くの人々を魅了し、これまでに累計600万人を動員してきました。そして10周年を迎える2016年。この「アートアクアリウム」に大阪芸大デザイン学科の学生たちが挑戦することになりました。

学生たちは3つのグループに分かれ、『カレイドリウム3D』という作品の展示を計画。まずは実際に展覧会に足を運び、本展を企画するアートアクアリウムアーティスト・木村英智氏から「アートアクアリウム」の歴史や『カレイドリウム3D』の特徴に関するレクチャーを受けました。その後、自分たちのプランをグループごとにプレゼンテーションしました。プレゼンを受けた木村氏からは、作品をより魅力的に見せるためのアドバイスや課題点の指摘が。学生たちにとっては、プロの視点を学ぶよい機会になりました。


木村氏からのフィードバックを受けてブラッシュアップさせた作品は、石川県の金沢21世紀美術館で開催された「アートアクアリウム誕生10周年記念祭 北陸朝日放送開局25周年 アートアクアリウム展 〜金沢・金魚の蜜〜」に展示されることに。最終的に17万人以上の人々が訪れた本展で、学生たちが参画した『カレイドリウム3D』も多くの人々を魅了していました。

Photo gallery

デザイン学科 グラフィックデザインコース
高藤 生夢さん

「幅広くいろんなことに挑戦して、成長していきたい」というのが大学生活における私のモットー。アートアクアリウム展のプロジェクトも、貴重な体験だと思って参加しました。普段はグラフィックデザインを勉強しているので、今回のように水槽を中心とした空間演出のアイデア出しは新鮮であるとともに、もっと知識を深めなければいけないと反省することも。もっと幅広くアイデアについて学んでいこうという意欲がわきました。
そんななかで私が主に担当したのは水槽のグラフィックのカラーパターンのデザインです。『和』や『障子の三角模様』を活かすため、麻の葉模様でのパターンを入れてみました。完成した展示は、新聞に取り上げられたこともあり、周りからも大きな反響が! 両親もわざわざ福井県から展覧会場である金沢の21世紀美術館まで観に行ってくれて、「素晴らしい作品だった」とすごく満足してくれて。携われてよかったと心から思いましたね。
今回の経験を通じて私は、制約のあるなかでアイデアを考えることや、さまざまなジャンルの人と一緒に作品をつくるおもしろさを知ることができました。将来はデザイン業界や出版業界でデザインを続けていきたいのですが、今回の経験を活かしていきたいと思います。

デザイン学科 グラフィックデザインコース
藤村 さつきさん

過去にアートアクアリウム展を観に行ったことがあり、その幻想的な世界観にとても衝撃を受けたんです。それで今回、大阪芸大のデザイン学科がこのイベントに参加すると聞き、「どうしてもやりたい!」と高橋学科長に直談判。プロジェクトメンバーに加えていただきました。
プロジェクトではアイデアの方向性の近い者で集まって3チームをつくり、それぞれアートアクアリウムの生みの親である木村英智さんの前でプレゼンテーション。そのなかで木村さんの目に止まった要素を組み合わせて企画案を仕上げていきました。障子を使った回り灯籠(影灯籠)案など、意外にアナログなアイデアを気に入っていただけたのが興味深かったです。
しかし、いざ施工となると図面通りにいかなくなることも多く、その都度プランを調整していく必要が出てきました。私は装飾を担当したのですが、指定した素材がいつの間にか別のものになっていて大慌て。開催直前に急いで修正をしていきました。でも、こうした突発的な問題は通常の授業ではなかなか発生しないことなので、実際の現場の雰囲気を感じ取ることができて良い勉強になったと思います。