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Music Festival, TeamLab jungle 開催 Music Festival, TeamLab jungle 開催

アートサイエンス学科 / 産官学連携, その他
2016/12/24

1度として同じ内容はない、
観客がつくりあげる音楽フェスティバル!

2016年から2017年にかけて、年をまたいで大阪の堂島リバーフォーラムで開催された『Music Festival, teamLabJungle』は、光と音の演出によるまったく新しい参加型音楽フェスティバルとして大きな評判を呼びました。大阪芸大の学生たちがさまざまに参加して盛り上げた、この“未来の音楽フェスティバル”が東京の渋谷ヒカリエへと場所を移し、さらなるバージョンアップを遂げて、『チームラボジャングル』として開催されました。


これは、「チームラボジャングル」と「学ぶ!未来の遊園地」という2つのイベントが楽しめるもので、「チームラボジャングル」では大阪芸大の学生たちが活躍。場内の観客を誘導しながら場を盛り上げる「キャスト」と呼ばれる役割を、大阪での経験を活かしながら東京から関わる新メンバーへと引き継ぎました。

親子で楽しむ昼の「Kids Noon」、アダルトな装いでクラブ空間を思わせる夜の「Art Night」。「チームラボジャングル」は、昼と夜とではがらっと趣きが変わります。大がかりな舞台装置を使うことなく、光と音によるダイナミックな演出だからこそ、昼夜でまるで違った幻想空間を生み出すことが可能になります。動物のお面をかぶったキャスト役の学生たちも昼は白衣、夜は黒衣に身を包みながら、それぞれの時間を見事に演出しました。

「手で触れる」などの観客の動きによって、光と音は次々と変化します。このインタラクティブな演出によって、各回ごとに異なる空間が創造されて、また、観客一人ひとりがその場の主役に。圧倒的な光と音の渦のなか、同じ場に居あわせた観客たちは、その日、その時間かぎりのアート空間をみなさんで盛り上げていました。こうした一期一会の連帯感もあり、すべてを見終えた観客はかつて味わったことのない達成感を覚えていました。

最先端のテクノロジーを組み合わせながら、子どもから大人まで一人ひとりに輝きをもたらす「チームラボジャングル」は、まさにチームラボの真骨頂といえる企画。そして、大阪芸術大学アートサイエンス学科がめざす未来のカタチとも共通しています。関わった学生たちからさらに新しい企画が生まれてくる日が楽しみです。

Interview

舞台芸術学科 演技演出コース
飛川 友希さん

私は、『teamLab★Jungle』にお面をつけたキャスト役として関わらせていただきました。舞台芸術って基本的にはステージ上に立つことが多く、お客さんと間近に関わることがないので、お客さんの中に入っていくことに対して、最初はとまどってとても緊張しました。だけど、やっていくうちにそれがとても楽しくて! チームラボによる光と音の演出もこれまで見たことないようなもので圧倒されました。テクノロジーの力でお客さんを感動させ、興奮させているのを見ていると、生身の私たちが必要かなと思うこともあっ たのですが、そもそもお客さんを誘導する人がいないと成立しない場でしたし、それを演出する人も必要。やっぱり技術とその間をつなぐ人間があってこそできる、新しい空間だと実感しました。
開催の期間中、「もっとこうすれば」という意見を演出の方に伝えるとどんどん採り入れてもらえたので、すごくやり甲斐もありました。だから、私たちの動きかたも、それによってお客さんの拍手の量もどんどん変わるんです。そこで学んだのが全体を把握することの大事さ。意見を伝えたくても周りのことがわかってないと何も言うことができないので、キャストに割り振られていたすべての担当に関わるようにしました。
そのために、できるかぎりのシフトに全部入ったんです(笑)。全体を見て動くという経験は、私が今やっているストレートプレイの舞台でも活きています。いずれはアートサイエンス学科の学生と舞台をつくれたらいいねって友達とも話してるんです。絶対に楽しいものができるし、もっとお客さんとも近づけると思います。

舞台芸術学科 ポピュラーダンスコース
樋口 悠里さん

私は学科ではジャズダンスをやっているのですが、普段とは違う表現ができるいい機会だと思って、『teamLab★Jungle』に参加することにしました。最初に驚いたのは、来られているお客さんの年齢層が本当に幅広くて、子供からお年寄りまでのお客さんが同じ空間で「ウワーッ!」って大騒ぎしているんです。しかも、キャストを務める私たちに対して、「あなたよかったわよ」「これすごいね」ってダイレクトに感想をいただけたりもして。チームラボのことはwebで見たりしていましたけど、自分自身がチームラボのつくる場に関わってみて、やっぱりこれは新しい芸術のカタチだなと実感しました。何よりもめちゃくちゃ楽 しかったです。
大阪でキャストを務めた経験を活かして、東京の渋谷ヒカリエでもキャストをやりました。東京では最初の数週間だけの関わりだったので、東京から加わった新しいキャストの方々に私が何を伝えられるか迷うこともありましたけど、私自身のこともたくさん話して、大阪での経験を共有して、「渋谷ヒカリエではもっとこうできるんじゃないか」って毎日、たくさん意見を交換しました。実は、渋谷ヒカリエでの最終日、たまたま東京に行く機会があったので、いち観客として公演をのぞかせてもらったんです。私が関わっていた頃に比べると、キャストの人たちも演出もすべてがレベルアップしていて、泣きそうになりました(笑)。
チームで長期間にわたってつくりあげていくイベントのすごさというのかな。私は、これまでの舞台で照明や音響といったスタッフの方と関わる機会があまりなかったのですが、演者もスタッフも一緒になってつくりあげることが大事だなと感じました。
新しい方法、新しい技術、新しい表現があるなかで、私がやっているジャズダンスも今までとは違った表現ができるんじゃないかなと思っています。私は、そうした新しいことも好きだなって。新しい技術や方法を使うことで、舞台がお客さんに近づくのなら、私はこれから新しい表現にも挑戦していきたいですね。